ラブコメ×恋人ルート 次の場所は1

「楽しかったね」

彼女は満面の笑みで喜んでいる。

その笑顔を見ると僕まで嬉しくなる。

「明日はどこに行くの」

明日か。どこに行こうかな。


      喫茶店に行こう

      → 動物カフェに行こう ←

      Gyutto Partyに行こう


「動物カフェはもう行ったじゃない」

「ああいう場所はたまに行くから、楽しいのよ」


      喫茶店に行こう

      動物カフェに行こう

      → Gyutto Partyに行こう ←



翌日――。

僕たちはまた、橋の上で待ち合わせをしていた。

僕は待ち合わせより10分早く向かうことにした。

だけど、橋の上にはすでに彼女がいた。

どうやら今日は僕のほうが遅れてしまったらしい。

それにしても白衣はさすがに目立つな。

「おはよう」

彼女が僕に気が付き、笑顔で挨拶する。


      おはよう

      → 遅れてごめん ←


僕は遅れたことを謝った。

「気にする必要はない。私だって今来たばかりよ」

彼女は勝ち誇ったようにそう言う。

もしかして、これが言いたくて早く来たのではないか。

「しかし、橋の上から町を見ていたが」

「人間はいろいろいるね」

「朝からランニングしている人や喫茶店で勉強している人」

「神々には努力というものはないから」

「人間のそういう姿勢は羨ましく感じるよ」


      人間は努力できる生き物だから

      → やっぱり今来たばかりじゃないよね? ←


「な、何を言うの。今来たばかりって言っているでしょ」

「だいたい、私があなたを待つ理由なんてないじゃない」

「私はあなたのことなんて……」

「……バカ。早く今日の目的地に行きましょ」

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