64『【#オンライブフェスDAY1】次の出番までステージイベント見る枠【宵あかり】part1』
【#オンライブフェスDAY1】次の出番までステージイベント見る枠【オンライブ/宵あかり】
⤴1517 ⤵ ➦共有 ≡₊保存 …
宵 あかり
チャンネル登録者数 32.1万人
23,237 人が視聴中・0分前にライブ配信開始
#アカリウム #オンライブ
ステージイベント見ます。
呼ばれたりでちょこちょこ抜けるかも。ちな公式配信はこちら(@ONLive)
◇
【出番終わったと思ったらまた配信しとる!】
【まーた二回行動してしまったのか】
【毎配信二回行動しろ】
【ちょこちょこってかわいいな】
【宵と見るオンライブフェス】
【絶対さっきのステージの禊配信だろこれ!】
『おーす、TS美少女Vtuberの…』
『占う方を会場の中から選ばせて頂きますね!』
『入場整理券に記載されている番号をご覧ください。今から表示される番号の方を――』
『は?? えっなに、これ会場の人達から占ってもらえる人選ぶの??? こんなことしてる場合じゃないじゃん、早くオタク共に混じって…ひっ、スミマセンスミマセン…!』
ステージイベントの説明を聞き興奮して声を上げると、ちょうど部屋から出て行くところだった
【名乗り途中で配信終わらせようとするな】
【配信終了RTAやめろ】
【占い部屋の話か】
【宵の早口すみません好き一生謝っててほしい】
【怯え顔もっと見せて♡】
【性癖開示してるやつが多すぎる】
【マネージャーさんに怒られたのかな?】
【今日も本当にお疲れ様です宵マネさん…】
人がビビってる姿に興奮している異常性癖者どもがよぉ…と思いつつも声には出さないオレはすっごくえらいと思う。というかこいつらオレにはいくらでも性癖をぶつけてもいいと思ってる節あるな?
『えー…TS美少女Vtuberの
【ええ…】
【正直でよろしい】
【テンションひっく】
【なんかじゃないが??】
【リポートくらい自信もって言え】
【やっぱり運営さんの指示か】
そうです、当然運営さんの指示です! …あれは一度目の出番が終わり、颯爽とスタジオを飛び出してイベント会場へ向かおうとした矢先のことだった…笑顔の
「受けは良かったとはいえ、本来の趣旨から遠く離れたステージになってしまっていたのは事実です」
「はい…スミマセン…」
「ところでイベントのリポート配信をするなんてどうかな? 宵あかりさんにピッタリだと思うんだけど!」
「はい、はい…スミマ…う゛え゛っ!?」
「じゃあ決まり! 泉水さん準備を!」
「まだ話は…はぁ分かりました…」
…と、はいはい言っていたのを逆手に取られて言質…言質だっけ? …を取られてしまい、リポート配信をする破目になってしまったのだ。せっかく会場でステージを生で見れると思ったのに! …神無月さんはいつだって突拍子もないことを突然言ってくるのだということをいい加減オレは学ぶべきだと思う。あと人の話はちゃんと聞くべきだということも。
まぁそれはそれとして。
『メアちゃんの緊張して上擦った声なんかエッッじゃない? 大丈夫??』
ここからでもイベントはきっちり楽しませてもらうことにしよう。貰った大量の会場限定グッズを机に並べて、お菓子や飲み物の準備も万端。――宵あかり、全身全霊でみんなを推させて頂きます!
【テンションの緩急エグすぎだろこいつ】
【テンションジェットコースターか??】
【実質公式配信なのにエッッッとか言うな】
【上擦った声いいよね…】
【お前もクソ上擦ってたんだよなぁ】
『あんなん緊張しない方がおかしいからセーフ。ほいじゃあ見てくぞー』
◇
『大きい水晶玉ですね…』
『今日のためにわざわざ用意してくださったみたいです。確か、スタッフの方の私物だとか…?』
『へー…実際に水晶玉用意してるんだ…確かに占い師っていうと水晶玉覗いてるイメージある! …あれって実際に何か見えるのかな?』
【私物…私物!?】
【私物なの草】
【オンライブはスタッフにも変わり者が多いのか…】
【見えると信じれば見えるぞ】
【占いに対して実際にとか言ってはいけない】
『んん…なにか…こう白い線のようなものが見える…ような…?』
『それはたぶん水晶玉の下に糸屑か何かが…あっ、いえ! きっと何かを暗示しているんだと思います! 白は潔白、線は道を示していて、えーと…そう! 今やっていることは間違っていないということなのではないでしょうか!』
『さ、さすがです
【仄ちゃん怒涛の方向転換で草】
【急に師匠にされる仄ちゃんで笑う】
【メアちゃんぐるぐる目になってそう】
【言ってることはちょっとそれっぽいな?】
『仄ちゃんを師匠と崇めるメアちゃんいいね…思ってた絡みと違ってて想像と現実で二度美味しい…』
普段はおしとやかで清楚な二人だし、イベントも落ち着いた感じで進んでいくと思っていたが、メアちゃんは緊張してることもあってかいつもよりテンションが高めだ。仄ちゃんは声の感じからすると緊張はしていないようだが、メアちゃんに合わせてだろうか? こちらもテンション高めに振る舞っているようである。
【いい楽しみ方してんねぇ!】
【てか水晶玉に注目してたかと思ったらやっぱり全然違うところ見てんなこいつ!】
【興味がすぐ移っちゃうちっちゃい子か??】
【宵ガキ】
【どっちもいっぱいいっぱいな感じなの可愛い】
【仄ちゃんがどんどん話進めてるのは正直意外】
『あー…でも仄ちゃんって結構グイグイ来るところあるし、引っ張ってってくれるところもあるから、そこはオレ的にはむしろしっくりきたかも』
時々距離感がバグってると感じることはあるけど、そこも仄ちゃんの良い所だと思う。じゃなかったらオレみたいな陰キャは仄ちゃんとあんな風に話すことはできなかっただろうし、と…友達になんてとてもじゃないがなれなかっただろうし?
【それ宵にだけでは…?】
【宵限定でかなりアグレッシブになるからな仄ちゃん…】
【最近は百々ちゃにもそんな感じだよな】
【ほのよいてぇてぇを感じる】
【ほのももてぇてぇもよこせ】
【ももほの、な?】
【ももよい…】
【後方理解者面宵初めて見た】
『次の方は…えっ、こ、恋人にプロポーズを…!? う、上手くいくか占ってほしいって…え、ええ…!?』
『……不安になるのは分かります。だからこそ占ってほしいというのも。ですが…ごめんなさい。大切なことだからこそ、占いになんて頼らずあなたの意思で踏み出すべきだと思うんです』
『ほ、仄師匠…!』
『真剣な顔の仄ちゃんイケメンすぎる…可愛くてイケメンで清楚でエッッとか属性過多なんだよな…』
【台 無 し】
【お前さぁ…】
【仄ちゃんが良い事言ってる裏でこれなのほんと草】
【清楚(諸説あり)】
【のっと清楚いえすおせいそ】
【真剣に相談してきたお兄さんが後でこの配信を見たらどう思うのか】
その後も占いは続き、ついに最後の人の番になった。メアちゃんもだいぶ落ち着いてきたらしく、仄ちゃんを師匠と呼びながら子犬のように懐いている。ほのメア感謝…。ちなみ入場整理券は事前に公式サイトから予約していたので、スマホで表示するタイプのものを準備してあったりする。関係者なら必要ないものではあるけど、これも一種の記念だからな。なのでオレも占いに当たったりしないかなーとか思っていたのだが今のところは全て外れてしまっている。当たったら当たったで配信中なのにどうするんだよって感じではあるけど、それはそれ、これはこれである。
『最後は…この番号の方です!』
『…いらっしゃいませんか?』
最後の番号が表示されても誰も名乗り出ない。そういうこともあるんだろうけど最後の最後でこれはちょっと締まらないよなぁ…と思いながら番号をちゃんと見てみれば。
『……え゛っ!? あっ、お、オレの番号じゃん!!』
表示されていたのは、オレの入場整理券に付いている番号だった。
【嘘でしょ…】
【そんなことある??】
【マジで占い枠当ててて草】
【関係者なのになんで入場整理券持ってんだよお前!!】
【まぁでも宵だしな…】
【それもそうか…】
【やはり持っている女】
【落ち担当の男】
ど、どうしたら…!? と慌てているとスタッフさんの一人が慌てて部屋に入ってきた。部屋の外に出て説明を聞けば、どうやら仄ちゃん達と通話して占ってもらうとのこと。滅茶苦茶イレギュラーなことを起こしちゃって本当にすみません…でも占ってもらえるのは正直嬉しいし、よくよく考えればこれ完全に運だろうからオレ悪くないか!
部屋へと戻り、やや緊張しつつ早速仄ちゃん達へ通話をかけた。
『最後の方はな、なんとあかりちゃんです、どうぞっ!』
『ど、どーも宵あかりです…』
『あかりちゃん!!!』
『ひえっ』
凄い大声で名前を呼ばれ、つい悲鳴が漏れる。オレが何か言葉を返す前にさらに仄ちゃんが話し出した。
『あかりちゃん、先ほどの歌とっっっても素敵でした。感想をすぐ伝えたかったのですが涙が止まらなくって気持ちも纏まらなくって…けれどもう大丈夫です、今なら何時間でも…いえ何日でも感想を話せます!』
『あっ、そ、その…あ、ありがと…』
『ほ、仄師匠、今は…』
『あっ、そ、そうでした…占いにあかりちゃんが選ばれたんでしたね…。ところでこれってもう運命なのでは…?』
『ほ、仄師匠のことは一旦置いておいて…あかりちゃんは何を占ってほしいですか?』
すっかり妄想に耽ってしまった仄ちゃんをスルーして、メアちゃんが話を進めてくれた。こういうところはやはり先輩だなぁと思う。だが…。
『えっと…じゃあ…ほ、ほのメアの今後を…占って頂けたら…!』
『はい? ほのよいの今後ですか??』
『えっ?? い、いや、ほのメア…』
『ほのよいですね!! メア先輩、気合を入れて占いましょう!』
『はっ、はい、仄師匠!』
だが、仄ちゃんはもう完全にスイッチが入ってしまっているらしい。こうなった仄ちゃんはもう止められないということを既にオレは学んでいる。
よってメアちゃんには本当に申し訳ないが、この場はそっと気配を消して傍観することに決めた。ごめんよメアちゃん…。
【!?】
【ほのよいインターセプト!!】
【圧が強いぃ…】
【さすが仄ちゃんだぁ…】
【メアちゃん推し負けちゃった…】
【悪魔を従える仄ちゃん】
【恋する乙女は誰にも止められないんやなって…】
【ほのメア…(瀕死)】
『どうですか?』
『えっ、あ、えと…す、すごく明るい未来が見える…ような…?』
『ような??』
『すっごく明るい未来が見えました仄師匠! ほのよいの今後は明るいです!! 最高です!!!』
【ヒエッ…】
【成ったな】
【先輩にさらに圧をかけていく】
【強い強すぎる】
【これは勝てない】
【秒で屈したメアちゃんを誰も責められまい…】
『というわけで、オンライブ占いの部屋でした! あかりちゃん、ありがとうございました。メア先輩もお疲れ様です』
『あっ、う、うん…』
『はっ、はい! お疲れ様でした仄師匠!』
『また、占いに参加してくださったご来場の皆様にもお礼を申し上げます。では、司会のお二人へ返しますね!』
【最後の最後で魅せてくれたな…】
【宵とメアちゃん二人がかりでも仄ちゃんには勝てないのか…】
【宵はむしろ起爆剤だったんだよなぁ】
【起爆するだけして壁になってたの忘れてねえからな宵??】
【宵が当たらなかったらきっと穏やかに終われただろう…】
【やっぱ仄ちゃん頭オンライブだわ】
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます