006 今後の予定

 "わーるどじゃんぷ" とプレートに印字されて、名前だけだったのが少し見た目が良くなった······あれ······名前······


「ユタになってるっ!」


受付嬢「どうされました?」


 受付のお姉さんは、心配そうに、声をかけてくれる。


「あ、名前が違ってるんです」


受付嬢「そんな事はあるはず無いのですが、本当は何と言うの?」


「本当は勇大って名前なんですが、ユタになってるんですよ」


受付嬢「ん~この魔道具は、凄く高機能でステータスに直接アクセスして読み取るから間違いは無いはずなのですが、一度ステータスと見比べてみては?」


「はい」


 よし、ステータス!


 名前 ユタ Lv 1

 性別 ♂

 年齢 9歳 ※48

 状態 健康·混乱

 職業 鍛冶士Lv 2 ※神鍛冶士Lv MAX▼

 スキル

  格闘術Lv 1

  生活魔法Lv 1 ※Lv MAX

  鑑定Lv 1 ※神眼

  身体強化Lv 3 ※神体強化

  アイテムボックスLv 1 ※無限収納

  精神耐性 ※完全耐性▼

 HP 3 ※測定不能

 MP 3 ※測定不能

 STR 3 ※測定不能

 DEF 3 ※測定不能

 AGL 3 ※測定不能

 DEX 3 ※測定不能

 MIND 3 ※測定不能

 INT 3 ※測定不能

 LUK 3 ※測定不能

 装備


 おい! ユタになってるやん! 勇大ですやん! 間違えてますやん!


「ユタになってます······」


受付嬢「ステータスは、魂に結び付いていると言われてるのでそれが本名だと思いますよ」


 項垂れている俺の頭を受付のお姉さんが優しく撫でてくれた。


「名字も失くなるものですか?」


受付嬢「名字あったのですが! 貴族様!?」


 名字は貴族だけなのか。


「いえ、貴族じゃないです、すいません······」


受付嬢「ほっ、では問題無いで良いかな?」


「はい」


 お父さん、お母さん、名前が変わってしまったようです······


 勇大は、ユタになりました······


『気がついて無かったのね、まぁ私と、紗々ちゃんだけになりそうね勇大と呼ぶのは』


 とナビはユタに聞こえないように呟いた。


聖「ユタさん、本当のユタさんになっちゃったんだ」


 そうだよ。聖が優しく肩をぽんぽんって叩いてくれた。


紗々「勇大さん私は、このまま勇大さんの方が良いですか? それともユタさん?」


「勇大の方が助かる、他は、ユタでまとまりそうやし」


紗々「わかりましたは。でしたら私の事は紗々と、ちゃんを外し呼び捨てでお願いします」


「了解、ありがとう紗々」


紗々「はい」


三葉「呼び捨て良いの! 妾の事も三葉と頼む!」


葉月「私も葉月が良いですの!」


「わかった。ありがとう三葉、葉月」


『私もナビでお願いします、勇大様』


「了解、ナビもありがとう」


「おいそこのガキじゃまだ!」


 と俺に蹴りを、放って来たので半歩右にズレしゃがみこみ相手の軸足を、おもいっきり引っ掛けそのまま振り抜いた。


 相手はくるりと回り(縦回転)後頭部から勢い良く床に叩き付けるように落下して二秒位静止した後ゆっくり仰向けに倒れた······。


「じゃあ帰ろうか」


 と爽やかに微笑み振り替えると


「「いやいやいやいやですの」」


 皆が首を横に振り······いいやん!


 受付のお姉さんまで!


「嫌ねぇ、乱暴はダメよ」


 と、イケメン? のお兄さん? が話しかけてきた。


「あらあら、この人今日二回目ね、最初は髪の毛燃やされたゃったし、うふふ」


「ヨイショ、ギルドプレートは、何、これで銀? 採取しかしない、いや討伐メインねぇ」


 と、ひっくり返っている男のプレートを、確認しているお兄さん?


「貴方、この方の資格剥奪! 一年間の再登録凍結! 後は、衛兵を呼んで、サブギルドマスター権限でね」


 と······サブギルドマスターなお兄さん?


「あら床が少しワレちゃったわね、財布はあった、入ってないじゃない! この人の預金調べて!」


 と受付のお姉さんにプレート渡し


「十二万プルありますね」


「銀にしては少ないわね、修理代足りるかしら、アルトちゃん! ちょっと来てぇ」


 買取りのカウンターから厳ついお兄さんがやって来る。


「何だサブギルドマスター」


「この床いくらで直る?」


 アルトちゃん? は倒れてるおっさんの襟首を、掴んで


「ふんっ!」


 と買取りカウンターの方へ床を滑るように投げた

 ズシンっと買取りカウンター脇の鉄で出来ているような台に当たり止まった。


 俺のより痛そうだ。


「十万プル位か」


「ありがとね! 今度お酒でもご一緒して上げる」


「お前のおごりだ」


「良いわよ。よし、十二万プル引き出しておいてね」


 と、全額頂くのね。


「さて、あっ、ちょっと待ってね」


 お兄さん? は、受付のお姉さんに何か言い、革袋を、受け取り戻ってきた。


「はい、ボク迷惑料頂いてきたわ。これに懲りずにまた来てね」


 革袋を、手のひらに乗せ腰をくねらせ受付カウンターへ帰って行った。


「兵士さん、これ貰っても良いんですかね?」


兵士「あの方はサブギルドマスターですので良いと思われます」


「一応聞いた方が良いよね」


 と受付へ向かおうと振り向いたら受付のお姉さんがいました。


受付嬢「それは受け取っても大丈夫ですよ、さっきの蹴りかかってきた男は先ほども絡んでやられて、お財布から根こそぎ持っていかれたから、ユタ君いい服来てるからお金でもムシろうとしたのね」


 そうなんだ。


受付嬢「ん~さっきのあの娘達と知り合いかな? 兵士さんもいたし」


「あっ、多分そうですね」


受付嬢「やっぱり! あの娘達って凄く魔法上手いし発動も早いしすぐ銀は行けるんじゃないかな、貴方も強そうだし!」


「ははは、まぁ、ぼちぼち安全第一で」


受付嬢「うん、それが一番よ!またいらっしゃい!」


 と受付カウンターへ戻っていった。


「はぁ、臨時収入?」


紗々「ははっ、良かったですね、登録初日に収入ですね(笑)」


「では、まずは帰りますかね」


「「おぉ~おぉ~ですの!」」


 また俺達はぞろぞろと出入り口を、くぐって冒険者ギルドを、後にする。


兵士A(支援職の皆様はまともですね? 戦闘職の方達は無茶苦茶1歩手前だし)


兵士B(凄くマシだと思います)


((同感!同感!))


聖「ねえねえユタさん」


「何だ?」


三葉「買食いかの」


紗々「さっきクレープの様な物売ってましたよ」


聖「食べたいなぁ~」


葉月「試食しますの!」


「帰ったらお昼ご飯すぐだぞ、ちゃんと食べれるか?」


「「うんうん♪うんうん♪」」


 どこかのお土産みたいだ、赤べこ? だったかな。


「じゃあ、屋台まで! ······Let's Go!」


「「Go!」」


 おっ色々あるな、このローストビーフとレタス、トマトのマヨネーズと、チーズと、ブラックペッパーソースにしよう!


「俺これお願いします!」


聖「私はぁ~生クリームベースで苺とバナナにレモンの蜂蜜漬けでチョコソース!」


紗々「私はバタークリームベースでオレンジとブルーベリーで蜂蜜ソース!」


三葉「妾は······アンコが、在るではないか!生クリームベースにアンコとバナナで練乳ソース!」


葉月「私は、マヨネーズベースで鳥の照り焼きとキャベツの千切り&レタスで唐辛子ソースですの!」


 葉月の美味そう!


 甘いのは今は気分じゃないしな。


「ありがとうね! 二千五百プルだよ!」


「えっと、兵士さんこれで足りるかな」


「十分ですよ、この大銅貨二枚と銅貨五枚ですね」


「ありがとうございます! お姉さんこれでお願いします!」


「はぁーい、ちょうど貰いますねぇー」


「はい、そっちの子からね~はい、はい、はい、はい、はいっと間違い無いかな~」


「「はい♪はい♪」」


 間違いない!


「そこのベンチ使っても良いかな? 四人で座って! 俺は立ったままでもなれてるから」


 立ち飲み屋もう行けないのかぁ、あそこのどて煮美味かったなぁ、砂肝も、ししゃもの大葉巻きフライも、だし巻き玉子は、デカいから教頭先生と保険医さんと三人で行かないと余ったしなぁ~お酒は缶で出てくるし、タバコの煙はモクモクやし、前歯の無いおっちゃん元気かな? 今度奢ってくれるって言ってたのに、おっちゃんはいつもコップ酒やったなぁ焼き鳥で、前歯も焼き鳥を串から外す時に前歯も外れたって大笑いしてたなぁ、巨人の帽子いつもかぶってるおっちゃんは来なくて良いかな、野球の話ししてくれるけど俺は詳しくないっちゅうねん!


 ってあれ? 手元が軽い?


「なっ! お前ら! これは俺のや! 半分無いやん!」


「「ゴチです♪ゴチです♪」」


「はぁ、まぁ、良いか、ん! 美味っ!」


 中々の美味でごさいました。


「さぁ帰るぞ」


「「は~い♪は~い♪」」


 ぼちぼちと、辺りを覗きながら帰って来ました。


 まだ糞王は復活してない。よし!


「「お帰りなさい♪」」


 パミュ王子とパラミス王女が出迎えてくれるが視線はフードへ向かっている。


「「ただいま♪ただいま♪」」


「ただいま、あれ皆は?」


パラミス「お部屋に戻りましたよ。でもすぐお昼ご飯なので食堂へ参りましょう!」


「了解、所であれ転がしておいて良いの? 転がした奴が言うことでも無いけど」


王妃「あれは今、魔法で麻痺させています、喋ると五月蝿くしそうなので副魔道士長にかけて頂きました」


「まぁ、夜には解いて上げてね」


王妃「そうですか、ではお昼抜きですね(笑)」


「やっぱり解いてあげて」


王妃「すいません、副魔道士長! 魔法解いて良いわよ」


副魔道士長「はっ!」


 杖を、すぃっと振ると糞王がピクリと動き、ガバッと起き上がりキョロキョロ。


 俺と目が合いビクっ!となり静止して~。


「ど、どうなった?」


 王妃様と副魔道士長さんが、説明をしている。


パラミス「食堂行かないの?」


 パラミス王女様あれ起きたけどほっとくの?


パミュ「行きましょう!」


 パミュ王子様糞王でも可哀想じゃない?


「どうしよか? シロちゃんのご飯もあるのかな?」


聖「シロちゃん無かったら可哀想だよ」


紗々「そうね、誰かに聞いてみる?」


三葉「猫缶でもあれば良いがのぉ」


葉月「食材と調味料あれば作れますの!」


パラミス「いつもは、父様の皿から勝手に食べてますよ」


パミュ「メインのお肉か魚はシロちゃんが食べてるよ」


 糞王何だか不憫になってきたな。


「一応、声だけかけるか」


 すると王妃と副魔道士長がやって来てその後ろに糞王······。


 いやいや王が前でしょうと、思わなくもないが今は良いかな。


メイド「お待たせしました、食堂へ参りましょう、今日は先ほどのメインのテーブルの者と残りの勇者様達での昼食です」


王「先ほどはすまぬ!」


 と糞王。


「まぁ、暴走は、気をつけてね」


王「あぁ、しかしユタ殿お強いな、我はレベル56だぞ、職は王と、拳聖じゃぞ、他のスキルも戦闘系がレベル4はあるのになぜじゃ······なぜ負けるのか分からん!」


「召喚者ボーナスみたいな感じなのでしょうか?」


 まぁ、負ける訳はないけどね。


王「先祖の文献にも、確かにあり得ない強さがあったと書いてあったのぉ」


「そんな感じじゃないかな、俺も分からんしなぁ」


王「うむ、何にせよまずは昼食におもむくか、副魔道士長案内頼む」


「はっ!」


 そしてぞろぞろ着いていくって遠いわ!


 それも一階に下りてしばらく歩いて二階に上がり、またしばらく歩いて三階に上がりしばらく行くとそこそこ大きい扉があって、近付くと扉を開けてくれて中に入ると他の十二人と宰相さん、騎士団長と副騎士団長が待っていた。


 一本の長いテーブルで、机の上にはお皿と布巾ナイフとフォーク、スプーン、お箸···お箸!


 お箸は嬉しい!


 ステーキとかならナイフとフォークだけどお魚はお箸だよね。


 パスタもクリームソースはフォークとスプーンだけど、ペペロンチーノとかはお箸で、食べたくなる、焼きそば感覚で、ならない?


 で、お食事パターンは取り放題、食べ放題パターン!


 おっ! お酒も置いてあるやん! これは嬉しい誤算だ。


 王族達は一番上座へ、パラミス王女様&パミュ王子様はしぶしぶと行った感じだ、俺達は下座だけど王族と向かい合う位置だ六メートル位は離れているが、っとシロちゃんがフードから顔をだしてきた、ご飯やで~


王「まずは挨拶を、午前はすまなかった、思いがけない事が起こり取り乱してしまった、失敗を糧に今後の良い方向へ向かう様努力する、大目にみて貰いたい、ユタ殿怪我をさせてしまい本当に申し訳無い、パラミスとの婚姻は後日大々的に発表したいところだが、貴族位が欲しい、だから延期する、鍛冶士なら、白金ランクで、伯爵と同位だ出来れば早くなってくれると助かる、パラミスは双子だが姉なのでな、先に婚姻せねばパミュが嫁入り待ちになり婚約者も決められん」


 え?

 王子様✕→王女様○


「そっ、そうなんですね」


 ヤバい勘違いを、似てるなぁとか、女の子っぽい喋り方やなぁとか思ってたけど、ってやっぱりパラミス王女様とは結婚する流れは止められない様だ······ロリさんになっちゃう。


王妃「ついでにパミュも貰っていただいて次期王でも良くてよ」


 王妃様何言っちゃってるんスか!


王「うむ、元四十八歳と言うこともあり采配は、適切であるしなぁ、良し、後で爺にも相談だな」


王妃「それが宜しいかと」


 いやいやいやいや何でそうなるのぉ!


「いやあの、現状九歳ですし、何とかなりません?」


「「ならん!なりません!」」


聖「私もお嫁さんになるんだよ!」


紗々「私もですわ!」


三葉「そうじゃ妾もじゃ!」


葉月「毎日ご飯作るですの!」


「「なっ!なっ!」」


 魔法戦闘職の皆


「「なんで!なんで!」」


 戦闘職の皆


王「ふむ、パラミス以外で既に四人も約束しておったか、やりおる」


王妃「あら、貴方も来月にお二人嫁いで来ますでしょ、その後も隣国からも来られますし、伯父様の次女、三女も、叔母様の縁戚からも来られますよ、最終的には二十名は、超えますね」


王「うむ、昨年王位になり、縁戚を結ぶ事が大切だが、パラミスとパミュにも優しくしてくれると良いがな」


王妃「そうですわね、なのでユタ様、ご心配なく、屋敷も子爵位の屋敷がありますので、それをお使い下さい、執事やメイドもこちらで、後は庭師や、調理人は、必要無いので色々と揃えさせて頂きます」


王妃「他の勇者様達にも、男爵位の屋敷が二棟ふたむねありますので、大きい方は戦闘職の方々で、小さい方は魔法戦闘職の方々で宜しいのではなくて」


王「うむ、宰相その様に手配だ、いつまでに出来る?」


宰相「はっ! 現状中身は既に運び出してありますので、調度品等は後回しで生活出来るようにするには明日のお昼迄には滞りなく、メイド執事も悪事に加担していた者はおらずそのまま従事してもらえます」


王「ではその様に進めよ!」


宰相「はっ! 少し失礼します、騎士団長、副騎士団長と副魔道士長、三人での護衛頼むぞ」


「はっ!」×3


 何やら家まで決まったみたい、皆口をぽかんと開け止まっている。


葉月「大きな冷蔵庫が欲しいですの! コンロは最低三口欲しいですの! 美味しいご飯任せてくださいの!」


 一人だけテンション高めでしたね。


王「はっはっはっ! 手配しておく!」


 王さん軽いよ!


王「では食事にするか! たのむ!」


「「はっ!はっ!」」


 どこにいた!? メイド'sが現れた。


 音もなく移動しお皿に盛り付け俺たちの前に料理を並べて行く、俺の前だけメインの皿が二枚シロちゃんがテーブルに肩から下りおすわりしている、瞬く間に準備完了。


王「では頂こう!」


「「いただきますいただきます」」


 食事が始まった。


 カチャカチャ


 静かに音を立て食事が進むシロちゃん既に肉はなくなっており真っ直ぐ正面に向かっている、王さんワインを飲みながら王妃様と歓談、パラミス&パミュ王女様は、近付いてくるシロちゃんに注目し目をキラキラさせている。


 あっ、到着した。王さんの肉デカい! それを咥え王女達の前に着くとメイドさんが、空のお皿をシロちゃんの前に置いてくれた!


 メイドさんの気遣いが、凄すぎる、でも王さんの皿には追加の肉は乗せないのね、マジで可哀想になったよ。


 うん、頑張れ! 応援するよ。


「おい! おっさん!」


「あん! なんやまたシバかれたいか?」


「違っ! おっさんに勝たないとダメって何だよ!」


「そうだ! まぐれで勝ったくらいで偉そうにすんな!」


「俺達にも戦う自由がある!」


「僕は、用務員さんの言う事に賛成だよ」


「右に同じです」


「僕もだけど頑張れるところまでやってみたい」


「臨時でリーダーになりましたが、こいつ達とやれるところまではやってみようと思ってます」


「おぉ、頑張ってやってみろ、さっきはお前達いなかったから聞いてないか。一応俺は大人の目線で子供達の危険が無いようにとの考えで提案させてもらったが、本人達のやる気に蓋はしないぞ、やれるところまではやれ、俺や騎士団、魔道士団がフォローはするが、安全第一、自分達の身を大切にな、だから俺の提案は、提案を受け入れたもの達が守れば良いって事だ、でも、応援はするぞ、頑張れ!」


「何だよ! おっさんまともじゃん」


「けっ! やってやんよ!」


「ありがとうごさいます、精一杯頑張ってみます」


「安全第一で!」


「やっぱりちょっとは強くなりたいし、自分のペースでやってみます」


「皆をまとめ、皆を護り強くなります」


「おぅ! 気張れよ!」


 何だかんだ良い子なのかな? ケンジもいまだに小学生とかの気分のままで要らん悪戯ってとこか? 取り返しつかんけど······


「ねえねえ用務員さん、モテモテね」


「はぁ、何でこうなってるのかワケわからん」


「元々、用務員さんカッコ良かったよ」


「今は可愛くなってるし」


「うんうん可愛い♪ ショタアイドルでもいけるよ」


「昔、こんなだったの?」


「そうだな、鏡で見て昔の写真見てるみたいで不思議な感じだったな、ん? アイドルは興味無かったけど近所の写真館のモデルはやったぞ、商店街のポスターも、写真館はお金だったけど、商店街はいろんなの貰ったなぁ、肉、魚、服、文房具、ジュース、プラモデル、土鍋、傘、九官鳥はビックリしたな、パチンコ屋は何もくれんかったな、やくざやさんは、こけて膝擦りむいた時に絆創膏ばんそうこう張ってくれたし、お巡りさんは饅頭くれたな、散髪屋は、切らなくても、漫画読み放題やし、八百屋さんも縞々メロンは、高いからプリンスメロンを良く切ってくれたし、自転車屋は、猫がいて触らせてくれたし、豆腐屋は流し売りする時ベル鳴らさせてくれたな、時計屋は川遊びで拾った時計直してもらったんだが、戦時の高官が軍で貰ったやつみたいで凄い高値で売れて親父が車買いやがったし、庭師さんと大工さんはツリーハウス作ってくれて秘密基地にしてたんだけど、場所が神社の裏の森だったから神主さんに友達と庭師の親方、大工の親方で物凄く怒られた」


「何だか凄い幼少時代ですね」


「うん、今なら考えられない」


「そんなにバイタリティー? あるのになぜ用務員?」


「結婚も、してなかったですよね?」


「学校の先生方とも凄く仲良かったですよね?」


「そうか? 用務員は合っていたからかな? 結婚は、縁が無かった感じだし先生方とはあんなもんじゃない? 昔より固くなってるかな? ちょっとした発言や行動で犯罪者入り何て当たり前になってるしね、俺が小中学校の時は悪さしたら普通にシバかれたよ。今なら体罰教師! とか新聞、テレビで取り上げられるから、教員は肩身が狭くなって、したくても注意も出来ないってどっかで見たな」


「ほぇ~先生に叩かれるって考えられないよぉ」


紗々「そうですわね」


三葉「その通りじゃな、今は男の先生が女生徒の肩に触っただけでセクハラでクビもありうるの」


葉月「たたいたらダメですの! 痛いですの! せくはらですの! せくはらってなんですの?」


聖「セクハラは······せくしゃるはらすめんと? 確かエッチな人?」


「ははっ、確かにエッチな人だな、女の人から見て触った人が嫌ならセクハラってことかな、簡単に言えば」


 多分そんな感じだったと思う······。


紗々「じゃあ、嫌じゃ無かったら大丈夫って事ですね」


「ん? まぁ、そうなるのかな? 俺も細かい定義は知らないから、なるべく女性と関わる時は気をつけてるよ」


聖「でも私には?」


「聖は赤ちゃんの時から知ってるからかなぁ? 紗々は保育園の時からだし」


紗々「魚釣り一緒に良く行きましたものね」


「爺さんが釣り友だからな、良く泊まりに行ってるし」


紗々「キス釣りが楽しかったですわ」


「紗々も、よくムシエサ付けられる様になったよな、よく、"かまれたぁ~" とか叫んでたし」


紗々「そうですよ、二本の牙で噛んでくるんですもの、よく針対牙で戦ったものです」


三葉「妾にはそのムシエサってのがわからぬが強いのかの? もしかしてゴカイやイソメか?」


「強くはないかな、想像しやすいのはミミズに牙が生えている感じかな(笑)、ゴカイとイソメ知ってるの?」


三葉「ミミズかの、雨降りに出てくる十五センチ位ある奴は妾には強敵であるな。ゴカイやイソメなら妾も釣りはしとったからなムシエサと呼ぶのは知らんかったぞ」


葉月「それは強敵ですの! でも海外では食料にもなっているはずですの! だから勝ちますですの!」


「ゴメン勝たないで下さい」


「「うんうんうんうん」」


 さて残りの肉······無くなってる······肉系魚系全滅、目の前にシロちゃん······食べたのね仕方ない野菜食べます。


王「さて、食事も終わった事で、午後からだが、予定は?」


 はぁ、晩御飯まで持つかなぁ。


騎士団長「はっ! 午後に各ギルド長が参られ各々おのおのの職別に対話と、まずは一月ひとつき間の修練スケジュールを、組みます」


王「ふむ、良かろう、明日からは各ギルドに別れ修練、戦闘組は騎士団と合同になります、後、副魔道士長、宮廷魔道士三名にも声をかけ、夕方から夕食までの修練を、頼みたい」


騎士団長「はっ! しかしあの研究しかやる気を出さない方達が、確かに魔法に関しては素晴らしいですが」


王「それは大丈夫だ、向こうから言って来たのでな、召喚直後に物凄い魔力を感じたそうだ、ステータス確認の時に角から確認していたようだ、魔力の使い方がどうとか流し方がどうとか言ってやる気を出していたぞ」


騎士団長「わかりました、時間はどうしましょう夕食の八時まででギルドからは何時にお戻りで」


王「五時前には場内に入るだろう修練場は十七人なら第三が良いか」


騎士団長「はい、三十名までの修練場ですので」


王「では、それで準備頼む。後、朝に八時三十分から十時は戦闘の修練も実施するが魔法戦闘職、支援職の方は出来れば参加をお願いしたい、身を護る手管として」


「参加自由とする!」


 王さんが言った。


「ですよね、後、七日に一度は休みの日を付けますので、まぁ、休み無しの参加は自由ですが」


王「うむ、それで良い」


騎士団長「では皆様、一旦各自の部屋へ」


 ギルドマスター来るまでまったりしましょう。




  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る