第228話 哄笑
溢れる血を止めようとするが、後から後からとめどなく流れて行く。
——なんで? なんで俺は?
なんで俺は刺されたんだっけ?
ああ、そうだ。
目の前の
子どもが笑ってる。
片田ユウタだ。
そこで的場の意識は途切れた。
ユウタは引き抜いたナイフを再び振り上げてトドメを刺すかのように的場の喉に突き立てた。
——勝った……!
ユウタは笑った。
「あはははははははははははは……!」
止まらない。
——ついに、ついに終止符を打ってやった!
三十年かかった復讐がいま終わる。
だから『一志』に襟首を捕まられた時も、ユウタはもう、どうでも良かった。
つづく
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