第201話 ユウタの回想
——マダ、イキテイタイカ?
どんな返事をしたのか覚えていない。でも反射的にそう願ったのだろう。
——コレヲ、ノメ。
何かが口に入れられた。それを押し込まれた瞬間、身体が痛みから解放される。
——オマエノ、ノゾミガカナウマデ、ソノチカラハツヅク。
傷がみるみるうちに修復され驚くユウタの手を赤いコートのその人は引っ張った。気がつくといつの間にか事故現場から離れていた。
だが、家に帰ろうとしたユウタは警告を受ける。
——ショウキヲ、マトッテイキル、ワレラハ、コノマチヲ、ハナレラレナイ。
街を離れれば、死ぬ。
ユウタは自分の心に問う。
何のために生きたいと思ったのか?
——奴らに仕返しをしたい。やり返したい。
ユウタはこの街に潜むことを決意したのだった。
つづく
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます