第198話 赤いフードの下の顔
一方、残った
「邪魔をするな!」
「言ったはずだ。お前のやる事をとめたいと」
「くそっ! レッド、こいつもやってしまえ!」
曲垣に飛びかかろうとしたレッドの脚を、今度は『
その拍子にフードが外れる。
長い黒髪が
『女……?』
「あの顔は……」
『一志』と曲垣が同時に呟く。
長い黒髪に縁取られたその顔は、二人の記憶にある女性の顔であった。
——
それはかつて手帖の中に引き込まれた時に目にした、
つづく
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