第88話 居候が増えましたが僕は元気です
鬼の細工物として伝わる宝玉がある。
うずらの卵よりも小さいが、確かに卵型の宝玉で、明るい翡翠色の方が『
世の中には黒光りする『反魂玉』が多く出回ったそうであるが、『転生卵』は幻の如く見つからず、歴史の
うちには変わった
プラチナブロンドみたいな長い髪をツインテールにした強い系女子・
彼女の別の人格で
ピンクの派手な髪色で小柄な元同級生の家出少年・
そして話をする不思議な刀・『
オペラについて補足するなら、僕の母さんが本人と隣町の紫堂家を訪れたところ、既に空き家になっていた事を付け足しておく。
近所の人も行き先を知らず、警察でオペラに該当する家出人の届出も無かったことから、正式にうちで居候する事になったのである。ちなみにちゃんとバイト先を見つけて来て働いているのでその点は尊敬しようと思う。
「だって君のお姉ちゃんキビシイんだぜ」
どうやら
「バイトすれば食費とスマホ代ぐらい払えるし、それに貯金して免許取れってさ」
「車の?」
「多分ね。でも資格でもないとボクなんてシューショク出来なそうだしね」
そういや、
ちなみにオペラは美紅と美羽の二重人格にもすぐ慣れた。美羽の不思議な力を先に見ているからだろう。意外と
つづく
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