第3章 Dissociation from purpose~目的からの解離~
第1話 Peaceful days don't last long~平和な日々は長くは続かない~
千葉県との戦争が終わり、戦争の無い平和な日々を享受していた群馬県だったが、約2年程経ったある日の一太の一言により、全てが崩れ去ろうとしていた…
一太「日本の各地も温まってきたし、福島県あたりにちょっかいでもかけてみようか」
にとり「折角、平和な日々が戻ってきたというのになんで自分からぶち壊そうとするの?
しかも、北関東平和同盟も平和の為の同盟という特性上、自分から侵略戦争をするのは他の加盟県からどう動かれるか…」
一太「東京は、埼玉県と神奈川県と一緒に何かしようとしているみたいだし、宮城は宮城で東北統一とかいう戯言をのたまいやがってるから、今のうちに国力をつけておきたいんだよ
しかも、北関東平和同盟もいつ崩れ去るか分からない
そういう観点からも今が腰の上げ時だよ」
にとり「でも、なんで福島県を攻めるわけ?」
一太「それは、さっき言った宮城の東北統一の枠組みにも福島はばっちりのっかってるから、それを考えるとその枠組みに入られる前に先手を打っておくってのと、これもさっき言った、北関東平和同盟から茨城県が抜けた瞬間、千葉県の方のGK達に届ける物資がなくなってしまう。つまり、補給線を確保するためっていう二つの理由から、割と福島県は落としておきたいんだよ」
にとり「なるほどね
でも、福島県が宮城の東北の枠組みに入ったらどうするつもり?
勝算はないでしょ?」
一太「あの知事にそんな勇気はないよ
まあ、こっちからも少し言っておくしね」
にとり「…宮城に攻められても知らないから」
一太「あ、ツンデレにとりちゃんかな?
それはそれで、可愛いね
じゃあ、デレを見せてもらって今日は夕食でも…
いないし、冗談だったんだけどな~」
そして、1940年1月に入ったばかりの8日の御昼時、ついに、群馬県は福島県に宣戦布告し、今まで享受していたはずの平和という何よりも尊いものを手放し、戦乱という醜く低俗なものに堕ちていくのであった
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