第3話 The end of one nation~1つの民族の終焉~

1935年の寒さが堪えてくる12月に入った初日、突然、沼田市内にある複数の前橋村の入り口から火災が起こった

前橋村は、山中に作って欲しいと言う長老たちの願いもあり、願い通りに作られた。これは、原住民たちの生活様式や文化などを考慮した結果だったのだが、山の麓が燃えてしまったこともあり、原住民族たちは、逃げ場がなくなり酸素不足による窒息死か、焼死で殆どが死んでしまった

そして、辛うじて、生き残った者達は、麓に駐在しているGK職員達により一人残らず射殺された

完全に火が消えた旧前橋村には、遺体すら残らずただ、何時までも焦げ臭い嫌な匂いがとれなかったという…


そして、鎮火の報告を県知事室で受けたにとりは、思わず、

「ここまで、非人道的な事をするなんて…」

と、呟いた

「彼らは、先住民族であって我々人間より劣っていた

そんな奴らを、殲滅させたところで害虫駆除の規模が大きくなったものだと思えばいい

一仕事終わったことだし、にとり、今日の夕食は一緒に食べないかい?

三ツ星レストランを予約してあるんだ」

「お断りするわ

こんな残酷な物を見た後に、食欲なんて湧かないもの」

「そんなこといわないでさ…

って、また、いなくなってるよ…」


そして、1935年の12月に群馬県、いや、日本からグンマー民族は姿を消した

そして、永久に姿を表すことはないだろう…

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