第6話 独断と偏見の種族評 (6)『2.0』の種族(人族)

『ソード・ワールド2.0』にPC種族として登場したが2023年7月現在『2.5』での再掲が無い種族についてもレビューしていく。

(『2.5』は『2.0』のマイナーチェンジでデータの互換性もあり、以下の種族を『2.5』に持ち込むことも可能だが『2.0』を知らない世代も増えた現代の環境ではGMが認めてくれない(そもそもGM自身が知らない)可能性も高い。)


【ヴァルキリー】

「神殿で大切に育てられるためプリースト技能を持つことが多い」とされるがプリーストなら変転持ちの人間の方が有利なので「イメージ通りにやると地雷」の一例。空飛ぶ騎獣と相性がいいはずだがなぜかヴァルキリーのドラゴンライダーは見かけない(リプレイでの絶対数が少ないせいか?)。ナイトメアと逆にNPCに優遇されやすいのでそれ目当てで選んでもいいだろう。


【フィー】

「プリースト・マギテック取れない」「発生表(生まれ表)すべてにフェアリーテイマーつくのが邪魔」という理由で最弱種族争いに参戦したことも。見た目や生態が特徴的なのに惹かれた人がフェアテメインで行く分には十分強いだろうが。


【ミアキス】

 タビット・コボルドに対する猫派のブーイングから生まれた種族。見た目ヨシ、敏捷度高い、暗視あり、猫に変身して潜入できるとグラップラーとスカウトに高い適性を誇る。さらに知力も高いためまりょっぷらー※もできる。あまりにハマりすぎて他の選択肢をなくすせいか2.5には登場せず。


※魔力撃グラップラー

 2.0では《魔力撃》の乗る攻撃回数に制限がなかったため手数の多いグラップラーが愛用した。


【ノーブルエルフ】

 魔法文明時代のレギュレーションで使用可能な種族。打たれ弱いこと以外はエルフの上位互換。見た目がエルフより美しくしかも不老ということで、現代でも「士族の生き残りぐらいいるはずだ」と言って使いたがるプレイヤーはいるだろうが物理ダメージの増加に注意。特に『2.5』は森羅魔法という後衛に物理ダメージを与える方法があるので。


【マナフレア】

「MP余ってるのに魔法技能は習得自体不可」というのは『1st』のグラスランナーに近いか? 高い筋力に加えて3本目の手があるため「グレートソード+盾」のファイターが定石になる。魔法文明時代に「歩く魔晶石」として使い潰されて絶滅した種族。ノーブルエルフは当時の個体が何人生き残っていても驚かないが(エルフから先祖返りで生まれる可能性も)、さすがに寿命が人間並みのマナフレアが現在まで世間に知られずに種を維持している可能性はないだろう。


【センティアン(人族)】

 種族特徴からしてプリースト特化種族ではあるが、拡大キュアウーンズ1ゾロを回避できる人間とどっちが適してるかは微妙。彫像が動き出したという設定からして「やりたいロールプレイがある」から考えて選ぶべき種族。

 ル=ロウドの人族は蛮族と同じスペックなのに穢れ0だが、これはもともとイグニス系センティアンが死ぬと一発ロストの仕様で穢れ度にあまり意味がないため。なおル=ロウドセンティアンの人族or蛮族と(習得する神聖魔法の)セイクリッドorヴァイスの選択が交差しちゃダメというルールはない。

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