第5話 独断と偏見の種族評 (5)『2.5』その他の種族(アーケインレリック更新版)

 人間やナイトメアほど語るネタの無い種族を一纏めに


【タビット】

 もふもふで人気が高いが、私は見た目が人間っぽくない種族を演じる気になれないのでパス。私が求めているのは「ありふれた職業で世界最強」のシアなんだよ! グループSNE内部でもウサミミ獣人でないことに不満の声があったという。


【ルーンフォーク】

 能力値がちぐはぐで不遇種族と評判。マギシューのイメージが強いが相性はエルフより劣るしなにより種族と技能で魔動機文明語が被って言語枠を損する地雷。なぜジェネレーターから生まれたばかりのルンフォを教育する係は教える言語を考え直さない? それとも魔動機文明語は先天的に覚えていて変更できないのか?


「ドラクエ6のチャモロが僧侶に転職」のようにイメージ的に似合ってそうな組み合わせは習得リソースが被って実は地雷というのはゲームではよくある話だが、ルーンフォークと魔動機文明の関係を表現したければ「ルンフォのみマギテック技能がBテーブル」ぐらいやっても罰は当たらんと思う。


 スペックが不遇という割にはロールプレイで人気があるが、「従者プレイ」の何が面白いのか理解できない私(「俺に命令するな」や「用件を聞こう」なキャラになりがち)が使うことはないだろう。


【リカント】

「ケモナー性の違い」で賛否ある種族。能力値が中途半端で[獣変貌]を生かそうとするとグラップラー(筋力ボーナス増加が複数回乗る)とスカウト(暗視)に落ち着く。変身しても神聖魔法は使えるのでモンク(グラップラー+プリースト)でもよいか。


【リルドラケン】

 強いことは強いが、見た目が嫌で使う気に慣れない。こんなの躊躇なく選ぶ奴はマンチキン。


【グラスランナー】

 筋力低いしMPもないので戦士も魔法使いもできない使いにくさがアイデンティティというソードワールド伝統のネタ種族。高レベル帯であれば筋力集中上げ+錬技用の魔晶石大量購入で最強の前衛になるか?


【メリア】

 寝ずの番をしてくれるのはありがたい。野営の多いセッション環境であればぜひ仲間にしたい。髪飾り風に花が生えていてビジュアル面も悪くないので「(人間基準の)美男美女じゃないと嫌」というプレイヤーに。それにしてもデータ変わらんのに短命種選ぶプレイヤーはマゾか?


【ティエンス】

 能力値合計はナイトメア以上で「ホントに穢れ0か?」と思うほどハイスペックだが丸すぎて目立たない。個人的に戦闘マシーンのような背景が嫌で使う気になれない。ライダーに興味ないから種族特徴も魅力感じないし。そういえば実プレイでも見かけない、どうやら不人気種族のようである。


【レプラカーン】

 個人的に見た目がね… 女性もそれほど萌える外見じゃないし、男性は全体的に(人間の)子供っぽいのに髭のアンバランスがキモい。デフォルトで透明化できるだけに女性の方は男の覗きをどう思ってるのか気になる。


【アルヴ】

 どこが”許された”のかさっぱりわからない劣化してるだけのヴァンパイア。吸精必須で蛮族PCかと思うほど運用が不便。それ以前の問題として種族アイデンティティを感じず選ぶ理由がない。


【ガルーダウィークリング】

 落下対策と冒険者レベルだけで使える攻撃魔法が地味に便利。


【タンノズウィークリング】

[甲殻の手]がハンデでしかない。武器が持てないし正体隠しづらいし。親種族からの虐待もウィークリングで一番激しいらしい。ウィークリングの中でも一番マゾいデータなぜ作ったという意見もあるようだが、どうやら『2.0』のマーマンウィークリングはマーマンが蛮族とは思えないほどおとなしい性格でウィークリングが生まれても確執が無いため「エモくない」と不評で差し替えられたと推測される。


【バリジスクウィークリング】

 邪気眼プレイがやりたい中二病に方に(いやマジで)。[毒の血液]を狙ってタンクやるのもよさそう。フルフェイスヘルムで目を隠すロールプレイもできるし。


【ミノタウロスウィークリング】

 2H武器を振り回すパワーファイターにしてウィークリング唯一の暗視持ちというわかりやすさが魅力。なお太田拓也がミノリン女性をやるとホルスタインになるのはここだけの話(笑)。


【シャドウ】

 弱点とされる知力と精神力だが、知力は魔法を使わないか補助系なら問題はなく精神力は[月光の守り]で抵抗にボーナスがつくため前衛をやる限り死角は無い。マンガによくある忍者や「暗殺者の一族」ロールをしたいだけでなく、単に強くて見た目が人間に近い種族がいいという人にも。


 元々『ソード・ワールド1st』のダークエルフの精神抵抗ボーナス+4をPCに持たせたいという声から生まれた種族であり、1stを知らない世代からは「精神抵抗+4なんてデータ作った奴頭おかしい」という声も。


【ソレイユ】

 知力ボーナス0も珍しくない見事な脳筋。『ケーキを切れない非行少年』を読んでいるとそんな頭で本当に社会に出られるのか心配になる。「筋力を生かそうにも[輝く肉体]の効果が落ちるため重装備に躊躇がある」「鳥取(環境やサークルの意味)によっては夜間ペナルティの評価が厳しくコロシアム専用種族と揶揄される」のが問題点。


【スプリガン】

小人と巨人で装備が別になるのでスカウトとファイターの両立ができるのがメリット。


【アビスボーン】

結構強いけどアビスカース強制なのでマシなの引かないときつい。「厨二病ロールプレイがしたい」「ずっと魔域にいるキャンペーン」のときにどうぞ。


【ハイマン】

「魔法使いは能力値の上3つがゼロでも構わない」バランスのためタビットとハイマンは能力値合計の最下位争いをしているとは思えない実用性を誇る。ケモナー性の違いを理由にタビットを嫌がるプレイヤーがハイマンを選ぶケースも多いだろう。もっとも私は短命種族が気分的に嫌で魔法使いやる時はエルフかナイトメアの二択なのだが。


【フロウライト】

 見た目の時点で問題外。


【ダークドワーフ】

 人族からは蛮族扱い、蛮族からは人族扱いされる蝙蝠のような存在だが、『フォルトナコード』には超越者データが載らず、『バルバロスブック』には種族紹介が無いと公式からも蝙蝠扱いされる悲しき種族orz


 炎無効がなくなった代わりに攻撃的な種族特徴を得ているが、さすがにそれ目当てに選ぶのはマンチキン認定を免れない。下手な蛮族以上にロールプレイの覚悟がいる。


 成り立ちを知っているドワーフは裏切り者と忌み嫌うが、他の人族はダークドワーフ自体の知識がなく「ナイトメアと違って穢れ0だし魔法(【サーチ・バルバロス】やセイクリッド系)でも人族と認識されるからいいんじゃね?」とあまり気にしないのかと思われる。そのためアルフレイム大陸でも相当数が人族社会に紛れてるらしく『2.5』でもイグニタイト加工の依頼が可能。『2.5』から入ったGMはダークドワーフはルルブにさりげなく書かれてるだけでよくわからず、PLに「ルールにあるし加工したい」って言われても対応に困るだろうなあ。(アーケインレリック発売で解決)

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