第3話 独断と偏見の種族評 (3)ドワーフ

小柄だが力持ちで職人肌のヒゲのおっさん、このドワーフテンプレはラクシアでも間違ってないが、本作のドワーフはこれに加えて二つの大きな特徴を持つ。「炎属性完全耐性」「女性が合法ロリ」の二点である。


幼児ですらファイアーボールやドラゴンブレスが直撃して無傷、日常生活でも絶対にヤケドしない、おかげで職人の中には自分で窯の中に入って火を調整する変態がいるくらいである。「女ドワーフが人間から見るとロリ」というのはリネージュやクイーンズブレイドから始まる21世紀の傾向なのか他作品にも見かける。公式NPCだと寿命の半分・曾孫のいる大ババでも見た目幼女だし、おかげで男ドワーフの性癖にツッコミが(笑)。(そんな中『異種族レビュアーズ』のドワーフ女性はベーテホイホイなヒゲ、空気読めw)


さてそんなラクシアドワーフ、『2.0』発売前から収録が始まった『たのだん』でこそ炎無効の幼女ファイターが活躍したが、その後追加された種族のせいですっかり影が薄くなった。リルドラケンやシャドウが前衛としてチートだし、GMが警戒して炎攻撃してこないし、足が遅すぎて基本戦闘じゃないと攻撃が届かないし。(よく言われる「フレンドリーファイアボール戦法」は《ブロッキング》で前衛を自分一人だけにするなどの工夫が必要でネタの域を出ない)


とはいえ「ヒゲ」や「ロリ」に魅力を感じるプレイヤーにとっては十分使える種族なのは確かである。運用としてはファイターに絞るか精神力を生かして神官戦士か前衛コンジャラー(笑)を、移動力を韋駄天ブーツや騎獣でカバーするなどの工夫が必要になるが。


※前衛コンジャラー

達成値も回避も捨てて金属鎧で防御を固め、前衛で支援やドレインタッチで活躍するコンジャラーのこと。始祖によるとパーティバランス上「支援」と「壁」が欠けていたのでこうなったらしい。

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