第2話 独断と偏見の種族評 (2)エルフ

 エルフ、それはファンタジーRPGのロマン。

 トンガリ耳がアクセントの美しい容姿、それも寿命が長いため見た目がなかなか衰えない。これまで多くのファンタジー作品がエルフヒロインにロマンを追い求めた。他作品ではヒロインでも1000歳越えがいるがラクシアのエルフは寿命が500年と比較的短い方。また水と縁のある種族という位置づけでドラクエ10だとむしろウェディに近い、またフォーセリア(前のソード・ワールド)と違いプリースト技能可などの特徴がある。指輪物語と違い筋力が低いので弓より魔法で戦うべきなのはRPGエルフのお約束である。


 ラクシアでは「人族対蛮族」という対立構造が明確な事もあり、人族内である人間とエルフは他のファンタジー作品ほどの距離感はない。人間の街で普通に働いているエルフも少なくなく初心者でも「エルフ特有のロールプレイ」を意識しなくてもよい。(まあフォーセリアじゃ「日本一有名なエルフ」を書く作家がとんでもないエルフキャラをロールプレイしていたので今更ではあるが) 一応「エルフは魔動機文明が嫌い」という設定があるがエルフのマギシューは普通にいる。


 さて、PCとして使う際のエルフだが、ソーサラーやフェアリーテイマーは普通に強い。後衛だと器用敏捷が死にステな分タビットには劣るが、ケモナー性の違いでタビットが嫌な人には十分な選択肢である。プリーストができるというのはタビットやフォーセリアエルフにはないメリットである(拡大キュアウーンズ1ゾロをキャンセルできる人間には劣るが)。実はマギシュー適性はルーンフォーク以上というのもよく知られた話である。


 筋力こそ低いが、器用敏捷が高いので軽装のグラップラーやフェンサーをやる人もいる。前衛をやるには生命力に不安があるが、グラップラーやフェンサーに要請されがちなスカウト技能と[暗視]の相性が良いのは捨てがたい。ぶっちゃけファイター以外はなんでもできるのがエルフである。


 見た目よし、スペックそこそこ、ナイトメアと違ってNPCの反応悪くない、ということでエルフPCは積極的に使っていこう。えっ[剣の加護/優しき水]?あんな活躍できる状況がアッガイ並みにニッチなのは忘れていい(笑)。…と言ってたら希少種でスノウとミストが。

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