第3話 覚悟と加護
書き溜めとかそんな器用なことができない人種です。貯金とかも苦手です。頭のビジョンだけでどうにかがんばってます。応援よろしくお願いします!
鬱展開続きましたがこの作品はナヨナヨした奴は主人公になれないので安心してください。
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泣いて、泣いて、叫んで、叫んで
声も出なくなって、仕方ないから皆んなを埋めて。
晩御飯も食べそこったはずなのに何度も吐いて、
どうしてこんな事になったのか?どうしたら止められたのか?誰が悪いのか?あれはほんとに"先生"だったのか?何度も何度も巡って巡って。
それでも答えが出せなかった。
"先生"が消えて3日ほど考え抜いて考えて抜いて、
一番最悪な結論を僕はだしてしまった。
皆んな悪かった
殺した"先生"が悪かった。認めない村の皆んなも悪かった。どうにかしようとしなかった僕が悪かった。そう考えないとこの理不尽に耐えられなかった。 あんなに優しかった"先生"がこんな事になるなんて考えたくもなかった。神様がいるなら救って欲しかった。時間を巻き戻して、みんなが笑えてたあの頃まで、、、先生が笑えるような世界にするから、、、神様、、、そう思いながら1日2日と祈りを捧げ続けた。
「何で答えてくれないだ」
神様は答えをくれず途方に暮れ、そしてまた1日を過ごす。あの日の"先生"を思い出しながら。
『私は貴方に救われたい』
その言葉だけが頭に張り付いて離れない。
救われたい。殺してくれの間違いだろ???
何で自分だけ楽になろうとしてるんだ???
許せいい 許せない 許せない 許せない
でも僕が一番許せないのは僕自身なんだ。
受け身で誰かに頼ってばかりで自分で何かしようと
動いた訳じゃない。見ていながら何とかなると
自分には害がないからとたかを括っていたんだ。
"先生"は僕を灯火と言ったけれど、そんな良いもんじゃないんだ僕は、、、
あぁ、そうだ。そうなんだ。僕はまた同じよな失敗をするところだった。繰り返した自問自答の中でああすれば、こうすれば。誰かがしてくれたら変わったかもしれない。そんなことばかり考えていた。
変わるんだ。僕が変えるんだ。
僕は託された側の人間なのだから。
最後は確かに"先生"だった。祈りを聴いた。
確かに聴いた。救いたい、"先生"を救いたい。
村の皆んなの仇で恩人で尊敬する"先生"を
たとえその救いが殺す事なのであっても
憎しみではなく、あの人が望んだ形として
僕は神じゃない。全部うまく行くか分からない。
でも、もう後悔はしたくない。誰かのせいにもしたくない。全て自分が悪かったと背負えるような人で僕はありたい!!
「"先生" 僕が、僕が貴方を救いに行きます!!
その地獄を終わらせる!!その地獄を僕が背負う!!だから神様!!最後の祈りだ!!これで最後だ!!力をくれ!!"先生"をあの人を救える力を、、、僕にくれぇぇぇ!!」
その叫びを、魂からの祈りを空に届けた瞬間に世界が変革した。意識は曖昧にそして身体中に駆け巡る激痛と力の奔流を強く感じた。間違えようもなく加護がこの身に焼き付いた。
面白い
足掻け小さきものよ
お前のような者が私は大好きだ
受けとれ我が残滓 その力でとくと踊ってみろ
威を示し 叫べ我が名は
「マーメイドフェスタァァァァァァァァァ!!!」
神の声を受け無意識に叫ぶ。そして目の前に現れた見たことない白く輝く長槍。いつまでも見ていられるようなその長槍を手にした時、身体の中の力の奔流がこの時を待っていたかのように槍に駆け巡った。身体と槍が一体になったようなそんな感覚を覚え、僕は決意した。この力で必ず"先生"を救ってみせると。
「待っていてください"先生"必ず救いにいきます」
▽▽▽▽▽▽▽▽
「あぁ、アル早く私を救ってください。もうコントロールが効かない。私の心がちぎれてゆく、、、
解き放たれていく、、、また地獄をつくってしまう。あぁ神よ 貴方は残酷だ」
目の前に広がる死体の山を眺めて男はつぶやく
どうしようもなく壊れた自分から生み出された化け物達はその憎しみのままに肉を貪り尽くす。
彼がくるまで終われない。終わらない。
彼は来てくれるだろうか?救ってくれるだろうか?
そんな事をだけを考え男はまた歩く。目的もなく。
ただ救いに来てくれる彼を待ちながら。
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