第2話
一方その頃ウォーリーたちといえば・・・
「なにしてるの宇宙人さん」
「偉大なる宇宙人像を作っておった」
「そんなことしてないで宇宙人さんも、働いてよ〜」
「わしは小さいんだ。そんな高いところまで届くわけなかろう」
「じゃあ工具取ってよ」
「聞いとらんかったのか?わしは小さいと言ったろう。こんな工具取れるわけなかろう」
「ならいつもどうやって宇宙船直してるの?」
「ああそれはなぁ・・・」
テッテレー パワ〜ス〜ツ(裏声)
「いつもはこれを着て作業しておる」
「持ってるなら最初から使ってよ〜」
「あいあい、わかったわかった。わめくでない」
「もぉいいよ、ほとんど直ったから」
「なんじゃ、まだ力有り余っておるのに」
「じゃあ宇宙人像解体しておいて」
「宇宙人像解体。また来世で会おう」
「もぉいいから早く乗って。ワーリー兄さんとクーリーと部下さん迎えにいくよ」
「あいつら遅いのぉ。わしを待たせるとはいい度胸じゃ」
そう言いながらもすごすごドリル車に乗る宇宙人さん。長い修理作業を経たおかげでドリル車はすっかり元に戻った。2人はドリル車で先に行った3人が通った道を進んでいった。
「おい。じゃがこんなでかいドリル車であの穴に入れるのか?」
「大丈夫。このドリル車はどんな道でも進めるよ」
「そうじゃなくてな。このドリル車で進んだら3人も巻き込まれないか?」
「あ、本当だ。一旦止めようか」
「ならどうやって先に進むんじゃ?」
「こんな時のために小型ドリル車を作っておいたんだ。その名もコリル車さ」
「さっきの短い時間でか?お主やるな」
「こんなものチョチョイのチョイだよ」
そう言ってウォーリーはあるボタンを押した。そうするとドリル車の底が開き中から小さい一人乗りのコリル車が出てきました。
「おい、一人乗りじゃないか。わしが乗る場所はどこじゃ」
「宇宙人さんは場所を取らないでしょ。わずかな隙間さえあれば入り込めるでしょう」
「わしゃゴキブリか。いいから早くわしを乗せろ」
「わかったわかった。さあ早く乗って」
宇宙人さんとウォーリーを乗せたコリル車はワーリーたちが進んだ洞窟へと進んでいった。しかし少し進んだところでコリル車の電源が落ちてしまった。
「あれ、急に電気が切れた」
「なんじゃなんじゃ、急に暗くなったぞ?わしは暗いところ苦手じゃ、ないができれば明るいところにいたいぞ」
「おっかしいなぁ。予備の電源は・・・だめだ、こっちも空っぽだ。来る時は満タンだったのに」
「お主の整備が悪いんじゃないか?」
「なにもしてなかったくせに・・・」
「しょうがないのぉ・・・わしに任せとけ」
「なにするの?」
「わしは何にもやってなかったわけじゃないんじゃ。見よ哀れな地球人。我が宇宙の技術の結晶を」
そういうと宇宙人さんは何かのコントローラーを出しボタンを押した。そうすると奇妙な高い音がなり、電気がついた。
「なにをしたの宇宙人さん。僕が乗せておいたバッテリーは全部死んでるのに」
「わしがこの技術後進星の地球の技術と同じだと思うなよ。わしは今無限のエネルギーを産むパシリス炉の電源を入れたのじゃ」
「いつの間にそんなもの積んでたの」
「お主が小型船に乗り込んだ時にじゃ」
「あんな短い時間で・・・。ていうか危なくないの・」
「大丈夫じゃ。宇宙を航行する時に使う装甲を使っておるんじゃそう簡単には壊れん」
「もし壊れたら?」
「うむ、そうじゃな・・・星雲が1つ2つ消し飛ぶくらいじゃの」
「それってやばいじゃん、本当に壊れないよね?」
「わしを信じろ。壊れん・・・・・はずじゃ」
「不安だなぁ」
電気の回復したコリル車はまた道を進んでいった。しばらく進んでいくと、
どーん どーん どーん どーん ・・・
「なんだろうこの音?」
「何かこの先で爆発しとるのか?まぁなんでもいいじゃろここは旧鉱山なにがあっても不思議じゃないじゃろ」
「でもこの音変じゃない?普通こんな洞窟の中で鳴る音って響くでしょ?でもこの音は全く響いてないし、音が聞こえてから結構進んでるのに音が全く近づかないんだ。なんか変だよ」
「そう言われればそうじゃな。じゃあなんなんじゃこの音は」
「わからない。とにかく進んでみよう」
「そうじゃな。そうするしかなさそうじゃ」
コリル車は音のする方へ全速力で進んでいった。しかし十数分進んで行ったが音は一向に近づいてこなかった。さらにしばらく進んだら、洞窟の行き止まりにつきました。
「あれ?みんなはここを通ったはずなのに途中別れ道なんかなかったよね?」
「ああ。見んかったぞ?」
「じゃあみんなはどこに行ったんだろう?」
・・・・続く・・・・
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