第2話

俺はハルト。中3。ゲーム好き。

ゲームが恋人。

だって、ゲーム楽しいじゃん。


この前、ヘッドギア式の新しいゲームを買った。と言ってもリリース2年後だが。

どうやらオンラインRPGゲーらしい。


とりまやってみるか。


「えっと、このヘルメットをかぶるのか」


お?!起動?!


テンテン♪テレレン♪


おお!いいメロディ!


『ソフトウェア起動!』

『ゲームを起動しています。ゲームを起動しています。』

『ちょっと待ってね。ちょっと待ってね。』


しばらく待つと、羽の生えた天使のような女の子が現れた。


「起動できたよ!私はガイドのルシフィー!よろしくね!」


こちとら陰(隠)キャなんだ!そんな馴れ馴れしく話しかけるな!と叫びたい。

だがそういうわけにもいかんので、


「よろしく」


と言う。


「じゃあ、まずはキャラの選択だよー!色々あるけどどうする?」


すると目の前に、ボードのようなものが広がってきて、さまざまな職業が表示された。

とりま読み上げよう。


「騎士、冒険者、商人、鍛治師、錬金術師、et cetera、うーんどれがいいかな」


多っ!!


「えっと、。名前はなに?」


そういや設定してなかったな。


「ハルト」


「ハルトは、ゲーム内で、何がしたいの?」


呼び捨て?!なんて馴れ馴れしい!

そう言いたいがとりあえず質問に答えよう。

まあ、冒険をあんまり人と関らずにやりたいな。


「冒険を気軽にかな?」


「なら、冒険者がいいね」


「わかった、そうするよ」


「次にレベルの設定だよー。」


「レベル?」


「うん!レベルは二桁で設定できるよー」


は?


「なら、99がいいんじゃないのか?」


「うーん、そうでもないよ。レベル01を選択したら、99レベの99倍いい装備や初期品がもらえるの。まあ、初めは99レベのほうが強いけどね」


「そうなのか」


「だから普通は50くらいを選ぶよー」


「そうなのか。じゃあ、ちなみに『9至』というのは可能かな」


「9シ?!なにそれ?!」


「それはね、一、十、百、千、万、億、兆、京、垓、秭、穣、溝、澗、正、載、極、恒河沙、阿僧祇、那由多、不可思議、無量大数、、、(中略)、、、僧祇、趣、至の至。10の35494216806390423241907689750528(約3550穣)乗が1至だよ。べつにこれでも設定できるよね?」


どうだ!!!!見たか?!陰キャの知識を!!!!

レベルほぼ∞よ。


「で、できると思、う、けど、初めてだよ、そんなこと言う人」


ん?もしや引いてる?


「まあ、いいだろ」


「悪いとは言ってないよー、じゃ、初期装備はないよー、じゃあねー、がんば」

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