接触(やはり野生だけに直接的だな)
後で詳しく調べて分かったことだが、
この時点ではまだそこまで分からなかったものの、俺の手を自分の首筋に擦り付ける
「じゃ、取り敢えずいったん帰るか」
とは言え、
石を手にしてそれを投げつけるようなふりをする
「喧嘩になるようなら止めてくれ」
エレクシアにそう指示を出しているから大丈夫だとは思うが、やれやれだ。まあ、どちらも野生の動物同士、『話し合いで解決』とはいかないよな。
この辺りの不測の事態に備えてしばらくは慎重に様子を見ることにした。調査についても当面はお預けだ。その間に二匹、いや二人の様子を観察するとともに、次の調査の大まかな計画を練る。
そんな俺に、
一方、
こうして見るだけでもそれぞれの違いが分かって面白かった。
ちなみに俺はというと、悪い気はしないんだがやっぱりもっと大人な感じの女性の方が好みだな。
「その割には随分とお元気なようですが?」
俺の肉体的な反応に対し、エレクシアの冷静なツッコミが。
「これはただの生理現象だ! ほっとけ!!」
外見だけならエレクシアが一番好みに近いんだが、残念ながら彼女にそういう機能はない。メイトギアはあくまで家事などのサポートがメインで、そっち方面の目的で運用するロボットじゃないんだ。そういう機能に特化したロボットも別にあるんだが、さすがに二体も買う余裕はなかったんだよなあ。
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