3人だけの雨降り屋外キャンプ


 この日のお昼は、朝の厚切りにした食パンの残り1斤を、サンドイッチ用の12枚切りにして、各種のスプレッド類を塗っています。

 フレイヤさんが、馬車を動かしている間に、作っていますね。


 12枚ですから6種類のサンドイッチ、そして耳を落として3等分。

 スプレッド類は●ブンさんの、いちごジャム、ママレード、ブルーベリージャム、チョコレートクリーム、ピーナッツクリーム、あんバター。


 耳はどうするのか?

 ガーリックラスクなんて作っていました。

 ●ブンさんではドライパセリのチップなんて売っていますので、パラパラッとね。

 オリーブオイル、ガーリック、パルメザンチーズなど、コンビニで調達できます。


 私、男の時はあまり知らなかったのですが、コンビニってお値段さえ問わなければ、大概のものは調達できるのですね♪


「お昼出来たわよ♪簡単なもので悪いけどね」

「ご主人様、ここから休憩広場が見えるのですが、一杯のようですよ、このまま通過してもよろしいですか?」

「任せるわ、今日はどこまでいくの?」


「次の水飲み場までと思っていますが、どうもまずい気がしますね……向こうの空模様が……」


 たしかに進路前方の空は、雨雲がのさばっているような気がします。


「とにかく止められる場所についたら、止まった方がよさそうね……皆さん、それで止まっているのね……」


 前に進むのは私たちだけ、皆さん、ここで止まっているのです。

 入れない馬車も、路肩に止まっているのですね。


「まあ、大丈夫よ、私の危険予知が警告をださないもの♪」


 という事で、前に進む私たちの幌馬車、そして午後の2時前に次の水飲み場……かなり空いているのですが、あれ、危険予知が、ここはダメなんて知らせています。


「ここはダメよ、なぜかはわからないけど」

 

 雨がしとしと降り始めてきましたが、さらに先に、次の休憩広場へ……だれもいません。


「今は午後4時過ぎ、そろそろ日も暮れるし、雨もひどくなりそうですし、誰もいないのですから、テントも設営しましょう♪」

「急に寒くなってきましたね……」


 エマさん、テントを取り出し設営、といっても取り出したら、設置場所をイメージすれば、そこへ完璧に設置できるのですから便利です。

 雨の中、あっという間に終わるわけですね。

 空恐ろしいのは、テントの設置場所は地ならしされ、乾いているのですよ。


 お風呂トイレ用のテント……雨ですからね、幌馬車の中で寝ることにしました。


「そういえば、止まる場所を探していて、ランチ、食べていなかったわよね、この後することもないし、食べましょうよ♪」

「夕食は遅くすればいい事ですしね♪」


「なにか暖かい飲み物を出すわね、それにカセットガスストーブもね♪」


 ●ーソンさんのホットミルクココアを出していましたね。

 昼に作ったサンドイッチにココアをね♪


「モグモグ、ゴクゴク、寒いと甘いものが、モグモグ」

「モグモグ、ゴクゴク、そうですね、モグモグ」

「モグモグ、ゴクゴク、生き返りますね、モグモグ」


 やはり女性は甘いものがお好きなようです、ココアは大うけです。

 

「この塗ってるもの、コッペパンとかロールパンなんかにでもあいますね♪半分に切って売ってもいいですね♪」

「ジャムなんて、高価ですから、売れますよ」


「2人とも甘いものが好きなのね♪こちらのガーリックラスクはどうかしら?」

「お酒のお友達には最適です♪」

「あとで、のみますか?」

「いいですね♪」


「エマ様、その前にお風呂に入りませんか?」

「そうよね、寒いから温まらなくてはね」


 お風呂トイレ用のテントに3人で……お湯は熱めに調整してと……

 折りたたみ式 バスタブ、100×60×50センチ をもう一つ取り寄せ、支払いは現地通貨口座で支払いました。


 テントのインナーは270センチ角ですから、2つ並べてもOK♪


 簡易トイレもなんとか置けますしね。 

 

 今更ですからスッポンポンです。

 なんとか脱衣スペースぐらいはあります。


 ●ャンドゥさんの薬用炭酸タブレット入浴剤を投入……

 長々と入っていた3人です。

 

「エマ様、こちらにどうぞ♪」

 とクロエさんがいえば、

「ご主人様、私とご一緒に♪」

 フレイヤさんもね……

 

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