昼飯の乱入者


 一応、敷地や建物を見て回り、お昼を過ぎていたのでお食事です。


「なにか食べたい物がある?」

「エマ様にお任せしますよ」


 悪いけど、私の世界のお弁当にしてもらいましょう。

 久しくご飯なんて食べていないし……


 ●ブンさんにしましょうか♪

 私は、

 『玉子のトマトソースオムライス』税抜340円と『おむすび弁当』税抜370円。

 

 クロエさんは、

 『炭火牛カルビ弁当』税抜498円と『豚ロースカツカレー』税抜500円。

 お肉、好きそうですからね。


 サラダは2人とも、『ほうれん草とベーコンのサラダ』税抜321円。


「豪華ですが、少し多いのではありませんか?」

「だって朝ご飯って、6時に食べたのよ!しかも茶色パンとエールだけよ!」


「質素ですが、普通の庶民はあんなものですよ!さすがに大主教様と思いましたよ」

「そうですか……」


「大体エマ様は、食事に関しては贅沢ですよ!」

「すいません……」


 クロエさんに叱られて、しょんぼりのエマさんです。


「すこし言い過ぎました、エマ様は主様なのに……」

「いえいえ、いっていただけなければ、知らぬままでした、ありがとうございます、これからも教えてね」


「そうそう、4種類もあるので、取り分けませんか?」

「全部美味しそうですから、そうして頂けると嬉しいです」


 で、100均の食器に取り分けたのです。

 こういう所はエマさん、もの凄くお上手に取り分けています。


 飲み物は玄米茶、1リットルのものを、耐熱ガラスマグカップに入れて、『お取り寄せ能力』のオプション、『調理』の電子レンジでチン♪


 食堂予定の場所で、作り付けのテーブルの上で、ご飯を並べている時に、


「お取り込み中か?」

 厳つそうな騎士さんがやって来たのです。


「どちら様で?」


「マルドゥク神殿警護騎士団バンベルク分団長のハンスです、ヨハン大主教猊下のご指示で来ました」

「お2人の警備について、決まったのでお知らせに参ったのです」


「お聞きしております、丁度私どもは食事をしようとしていたときです、ご一緒にいかがですか?」

「悪いですね、お食事時に押し寄せて」


「歓迎しますわ、2人だけで食べてもさみしいですからね」

 心にもないことを云っているエマさんです。


「ちょっと食事を用意してきますので、クロエさん、相手をしていてね」


 とにかく、洋風です!


 『トマトソースのミートボールパスタ』税抜498円と、飲み物は『●●●●ム ザ・ブリュー500ML』税抜177円。

 サラダは『ハムとポテトのサラダ』税抜215円。


 パンは、●田パンさんの『コッペパン』と『スティックプレッツェル』。

 軽く焼き上げています。

 

 で、コンビニのサイトを色々探すと、オリーブオイルを見つけたわけです♪

 コンビニに売っているのですね♪


 『オリーブオイル400g』税抜498円。

 これ、そのままでは問題ありですので、●イソーさんのウォーターボトルにいれてだしました。

 そのほかの料理も、百均のお皿なんかに盛り付けています。


「急だったので、同じものが用意出来ませんでした、別の物ですが、お口に合うかしら?」

 とかいって、さりげなく勧めています。


 ハンスさん、遠慮無く食べていますね。


 食べながらも、

「ヨハン大主教猊下と話し合って、護衛として剣闘女奴隷を購入することにしました、勿論、腕は吟味して購入します」

「あと下女も購入します、こちらも女奴隷ですが、下働きには必要でしょう」

「それから、この家の改築もすることになりました、取りあえず5日で終わらせます」


「その事ですが、ここの井戸、どうやら温めると温泉になると思われます、最もそのままでも飲めますよ、だれが飲めないといったのでしょうね」

「確かに塩味がして、ほんの少し臭いですから、飲めないと思われたのでしょう」

「飲用すると、慢性消化器病や慢性便秘に効くと思われます、まあ、飲み方がありますが」


「温泉ですか!」


「湧かさなければならないですが、浴用なら神経痛、筋肉痛、関節痛とかに効くかとおもわれます」

「騎士団の方々にも良いかもしれませんね」


「わかりました、ヨハン大主教猊下にご報告してきます、急ぎますのでこれで失礼します、あっそれと、ごちそう様でした」


 あわてて、帰っていきました。


「忙しい方ですね、でも、温泉の話しは効いたようですよ♪」

 クロエさんがいいましたね。


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る