12歳の少女
第1話 マルチエンディング
みなさんは、Netflixに加入しているだろうか。
俺は以前加入していたけど、見なくなったので解約した。
多分、色んな動画が追加されていると思うけど、いつも同じような作品ばかりの気がして見なくなってしまったんだ。最初は「アメリカン・ホラー・ストーリー」を見たくて視聴し始めた。あのドラマの好きな所は、シーズンが変わっても同じ役者が色んな役で出て来るところだった。ストーリーはあまり好きじゃなかったと思う。9シーズンまであったみたいだけど、今はやってないかもしれない。
他にも、必ずホラー系のドラマや映画があって、そういうのを好んで見ていた時期があった。
Netflixは、オープニング画面にリコメンデーション機能があって、過去の視聴履歴からお勧めの動画が表示されるようになっている。だから、トップページはみんな違うらしい。俺は家族がいないし、比較したことがないからわからないけど。
Netflixはこういう機能をさらに進化させて、将来的には、視聴者によって異なったストーリーやエンディングを提供するようになるみたいだ。これって、視聴者に寄り過ぎてませんか?聞いていて、あほらしくなってくるけど、そうでないとリピートしてもらえないから企業としてはやるしかないだろう。
ディズニーなんかは、必ずハッピーエンド。人魚姫は最後死なないとか・・・。個人的には好きじゃないけど、子供がショックを受けるなら仕方ない。
俺はハッピーエンドが嫌いだから、俺のホラーは暗い結末で終わることが多い。
じゃあ、より多くの人に読んでもらえるように、もっとエロい話を書こうとか、感動的な話にしようとかは思わない。俺には俺のスタンスがあるからだ・・・。
でも、今日は別のエンディングを用意してみる。
さて・・・これは、俺が海外のサイトから拾って来た話だ。
ある国に末期がんに侵されている12歳の女の子がいた。
名前はサリー。
6歳の時に余命1年半と宣告されていたが、抗がん剤治療がうまく行って、さらに6年生きることができた。
両親は女の子が6歳の時に、すでに高額の料金を支払って娘のAIアバター作成を依頼していた。1年半後に娘は亡くなってしまうと思っていたからだ。半年くらいで集中的に情報を集めて、彼女が6歳の頃には、本人のようなAIができあがっていた。もちろん会話もできる。声はもちろん、その受け答えや性格も本人そっくりだった。でも、本人がいるんだから、両親はそのAIと会話することはなかった。サリーも弟もアバターの存在を知らなかった。
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