第7話

 金曜日の夜、自室にて。


 明日は、2人きりで、買い物にお出かけって、これって、デートだよな。いいのかな。白崎さんに、彼氏ができたら、ダメだろうけど、いまはいないみたいだから、問題ないのか。


 ラインで、やり取りして、待ち合わせ場所や時間決めた。


 朝起きて、って、全然寝られなかった。女の子と2人でって、今までそんな経験ないし、しかも相手は、学校で1番人気のある白崎さんだし。

 俺のことを好きだなんて、単なる気の迷いに決まってる。どうせ嫌われて、振られるんだし、ありのままでいこう。


 色々と準備も終わったし、待ち合わせ時間には、はやいけど、いこうかな。

 ラノベとかでは、美少女との待ち合わせだと、ナンパされてるとか、テンプレートだけど、そんなことはないよね。


って、ナンパされてる女の子いるわ。


「いえ、ひとを待ってるんです。話しかけてこないでください。」


「ずっとみてたけど、全然こないじゃん、忘れられてるんだよ。遊びにいこうよ。」


あー、やっぱりナンパ男に絡まれてるの白崎さんか。


「ごめん、待った??あのぉ、俺の彼女なんで、それ以上近づかないでくれないかな。」



「おまえみたいな普通の男に、こんな可愛い子、釣り合ってねぇよ。こんなの、なんかより、俺らと一緒に遊びにいこうよ。」


「はい、はい。じゃあ、もう行くんで、さよなら。」


 顔を真っ赤にして、上の空の白崎さんがいた。

(俺の彼女、俺の彼女、ヤバい、咄嗟のウソなのは、わかってるけど、なんて響きの良いフレーズなの。)


「ごめん、ほんとは友達なのに、勝手に彼女なんて言ってしまって、ごめんね。でも、あそこで、彼女って言わないと、切り抜けれないと思ったんで。」


「え、え、まぁ、べつに気にしてないから。

そのまま、、でいいのに。」


ちょっと、最後なに言ったか聞こえなかった。


 服を買いに、色々とみてまわった。

白崎さんは、やはりオシャレで、服のセンスがよかった。一緒に来てくれて、めっちゃ助かった。


 白崎さんにも、服をなんでも良いんで、買ってあげるって言ったのに、遠慮してるのか、いらないって言われてしまった。


 お昼ご飯を食べたかったんで、いつも行ってるめっちゃ美味しいお店に白崎さんと一緒に行ったら、満席だったので、諦めて帰ろうかなって、思ったら、店員さんに、呼び止められて、奥のほうの、あまり目に付かないとこに隠れてる特別な部屋に通された。


 店長がわざわざ注文をとりにきたけど、よくわからないし、お任せで、頼むことにした。

オーナーがいま不在で、ご挨拶できないことを謝ってきた。


 めっちゃ美味しい料理を楽しんで、さぁ、帰ろうかと思って、お金を払おうと思ったら、○万円だった。


 あ、財布にそんな大金持ってない。どうしようって、焦ってたら、掛けなので、支払いは大丈夫ですって、店長さんが言ってくれた。





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