第5話
授業が終わって、呼び出されてたので、仕方ないので、屋上に行った。無視して帰ってもいいけど、相手が文句を言いに教室に来られても、困るからね。
「あ、来てくれたんだね。はじめまして。私は、白崎杏菜、麻衣の姉です。(血の繋がりはない、義姉だけど、言う必要ないからね。)
どうして、昨日の麻衣の告白を断ったの?どうして?あんな可愛い子絶対、いないと思うけど。」
「はじめまして。麻衣さんのこと、どんなひとか知らないので、付き合うとかはできないです。
なので、友達からおねがいします。って、お返事したのですが、、ダメでしたか?」
「えっ、告白しても、断られたとしか聞いてなかったよ。ごめんなさい。早とちりだったみたい。ほんとごめんね。じゃあ、聞きたいことは、聞けたし、もう行くね。あ、今度、うちに遊びにきなよ。じゃあ、またね。」
バツが悪かったのか、慌てて、去っていった。白崎さんになんて言えばいいんだ。
屋上行ったら、お姉さんいて、なんで振ったのか、聞かれたって、言えばいいのか、、
これ、言っていいんだろうか、、
あー、さっぱりわからないや。困ったな。
もう家に帰ろうとしたら、校門のとこで、白崎さんがいた。お姉さんじゃなく、妹のほうの白崎さんね。
「あれっ、白崎さん、どうしたの?誰か待ってるの?」
「うん。一条くんを待ってたんだよ。一緒に帰ろう。」
「えっ、そうなの。わかった。でも、俺の家、学校からすぐだし、ちょっと寄って、着替えてから、白崎さんの家に送っていくのでも、いいかな。制服嫌いなんだよね。」
「うん。いいよ。行こっ。」
白崎さんに、さっきの出来事を話そうとしたら、さきに謝られた。どうやら、もう聞いてたみたいだ。
一緒に話しながら歩いてたら、マンションにすぐ着いた。
「え、一条くん、ここに住んでるの?すごいね。何階に住んでるの?」
「うん。55階の最上階だよ。」
「さ、最上階、すごっ。」
高層階専用のエレベーターに乗って、自分の住む部屋に行った。
「両親と一緒に暮らしてるの?」
「いや、1人暮らしだよ。父さんは、小さい頃に事故で亡くなってて、母さんは、わかんない。なんでいないんだろ。母さんのことは、思い出せないんだ。ここは、父方の伯父さんがたくさん持ってるマンションの1つで、使っていいよって、使わせてもらってるんだ。あと、生活費も伯父さんが、面倒みてくれてる。ほんとはバイトしなきゃなって思ってるんだけど。」
「そうなんだ。1人暮らしなら、ご飯とか作りにこようか?」
「うーん、それは大丈夫かな。家政婦のひとが3人交代で来てくれてるし。あ、すぐに服着替えてくるし、座って待ってて。」
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