第2話 

 しばらく入院生活で、学校にも行かず、する事もないので、読書ばかりしていた。


 高校の授業にもでれないし、テストも受けることもできなかった。あぁ、まさか学年順位も最下位か。不戦敗だけど。

 まぁ、学年1位から、ビリか。でも、テストの順位は非公表のため、このことは先生以外は知らないはずだ。友達もいないし、そういうの言ったこともない。ボッチだからね。



 2ヶ月後ようやく退院できた。出席日数がヤバいから、もう休むなよって、言われた。留年かぁ、それは、かなりイヤだな。留年するくらいなら、大検で、大学に行く道を選択するだろうな。


 久しぶりに高校に行った。授業だいぶ遅れてしまったな、取り返すために、頑張らないと、次のテストで、学年1位はさすがに無理かな。


 昼休み、ご飯を食べようと思ったら、違うクラスのあの美人の女の子がやってきて、俺なんかに、声を掛けてきた。


「ちょっといいかしら?いまから屋上に来てほしいんだけど。」


「いや、今からお昼ご飯食べるし、時間ないから無理。ここじゃ、だめなの?」


「ここじゃ、ちょっと言いにくいから、屋上に来てほしい。おねがいします。」


「わかったよ。手短に頼むわ。」


 クラスがざわついてた、違うクラスのあのアイドルみたいな美人が、ずっと休んでた目立たない男に、声をかけて、呼び出してたことを不思議におもってた。


 当の本人が、まったく心当たりがないので、

なんの用事なんだろって、思っていた。


 美人の後ろをついていった。しかし、歩くの速いな。

 階段上がるとき、スカート短いから、見えそうだ、でも、残念、見えないね。


 なんか色々考えてたら、いつのまにか屋上に着いた。


「こんなとこまで、きたけど、どういうこと?

説明をしてくれ。」


「この前は、酷いことを言ってごめんなさい。」


 は?なんのこと?全然心当たりないけど。


「なに言ってるの?全然わからない。」


「あなたに酷いこと言って、次の日、謝らないとって思ったら、学校に来てなくて。ずっと休んでるって言うし、休んでる理由も、誰も知らないし。」って、目から涙をこぼしていた。


「俺が休んでたのは、君にはまったく関係ないから、気にしないで。じゃあ、もう俺に関わらないでくれ。」



なんか、泣かせたみたいで、やだな。もうはやくここから離れないと。

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