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とりあえず、防御して様子を見よう。前回の探索でミューリエが戦った時の様子を見る限り、スライムの動きは遅いし、そんなに生命力も高くない。だからといって僕にとっては初めての実戦だから油断は禁物だ。
ミューリエは造作もなく戦っていたけど、もしかしたら僕の知らない何かを理解した上での対応をしていたのかもしれないし。
僕はじっと身構え、スライムの動きを窺う。すると時折、スライムは石の隙間に生えたコケの上を通過することがあって、その直後にはコケの表面がかすかに焼けただれたようになることに気付く。
……っ? もしかしてコケが融けてる?
ヤツに触れられると動植物は融けてしまうのかもしれない。瞬時にというよりは時間をかけてという感じだけど。それと石などの無機物には影響がないんだろうな。通った場所に融けたような痕は残ってないから。
「そうか、スライムに接近しすぎるのは危険なのかも……」
危ないところだった。油断してバカみたいに突進していったら、やられていたかもしれない。攻撃魔法や遠隔攻撃の出来る武器がない限り、スライムとは一定の距離を保って対処しないとダメなんだ。
でもいいぞ、僕は自分でも思った以上に冷静だし運もある。もっとも、スライムとの距離は確実に縮まっているからモタモタしていられないけど。
――さて、次の行動は?
●能力で戦う……→17へ
https://kakuyomu.jp/works/16817139554483667802/episodes/16817139554484115385
●逃げる……→39へ
https://kakuyomu.jp/works/16817139554483667802/episodes/16817139554484548561
●考える……→45へ
https://kakuyomu.jp/works/16817139554483667802/episodes/16817139554484675738
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