登場キャラクター紹介
・ヒズル
初登場時の推定年齢10歳。
滅びかけていた製鉄の街『アルガ』で生まれた最後の子。
街を訪れた天使さま(バシュラール)に街を破壊されるが、街の守護精霊たる『
人ならぬ姿だったが、街を出た後に人の姿を取り戻す。
黒髪に赤い瞳を持つ。
名前の由来は『
・
人の姿を模した『
外見は19歳ぐらいの青年だが、話し方は年齢よりも大人びた雰囲気がある。
年を重ねても、外見は老化しない。
碧い瞳に、足元まで届く白い長髪を持つ。
長髪を自在に動かし、武器や物・纏う衣服を生成したり、翼のように展開して宙に浮くことが可能。
生成した武器の大きさに比例し、その分量の髪は失われるが、数日で再生する。
感情の起伏に乏しいが、人間に合わせて会話をすることは出来る。
名前の由来は、フランスの哲学者ガストン・バシュラール。
著書に『水と夢』『大地と意志の夢想』『蝋燭の焔』などがある。
・
人の姿を持つ『
外見は15歳ぐらいの少女。
翠の瞳を持ち、長い白髪をツーテールに結い上げている。
ヒズルのお守り役兼話し相手として、旅に同行する。
能力はバシュラールと同等だか、『碧』との違いは人間を殺害可能なこと。
普段は感情豊かに会話するムードメーカーだが、バシュラール同様の『破壊者』の側面を持つ。
名前の由来は、フランス人小説家アンリ・ボスコの『マリクロワ』。
マリクロワは『聖なる罪』の意で、英語の雨の意の『レイン』と掛け合わせた。
・スイレン
ヒズルが騎乗する白馬。
霊的な能力を供えた馬と推測される。
体高はヒズルの身長(140cm)と同程度の小柄な馬だが、中世期の馬はこの程度の体高だった推定されている。
名前の由来は『睡蓮』だが、字は「水蓮」としたい。
・ラージャ・タリアシン
赤茶色の髪とハシバミ色の瞳を持つ少年魔導師。
15歳で、火の魔術の使い手である。
仲間をバシュラールに殺されたと主張し、彼を滅するためにヒズルたちの前に現れたが、呆気なく敗北。
ヒズルの嘆願で助命されるが、それ以降はバシュラールたちに付きまとい、結局は旅の同行者となる。
上記エピソードは未だ記していないが、断片的に紹介していくかも知れない。
作品執筆中に、ふと「ラージャ」と呼ぶヒズルが思い浮かび、急遽登場となった。
姓の「タリアシン」は古代ケルトの吟遊詩人「タリエシン」が由来。
「ラージャ・タリエシン」か「ラージャ・タリアシン」にするか迷い、何度も発音して、後者に決定した。
・
人の姿を持つ『
外見は20歳ぐらいの女性で、翠の瞳を持つ。
バシュラールとは、何らかの因縁があるらしい。
・紫紺のパーマン
『
紫紺の瞳を持つ唯一にして、『
外見は20代半ばの青年だか、話し方はそれより幼い。
紫色の表紙の書物を所持している。
・
数百年昔に、魔導師が創造した疑似霊体。
古くは『
土地に宿る精霊に「人を守護せよ」との命令を擦り込み、人格と姿を付与した。
精霊の特性や、魔導師の能力や性格により、『
『魔堂』内の人間は、生まれた瞬間から『
『
恐らくは、自軍兵士の逃走や裏切り阻止のために考え出されたものであろう。
・テオドラ
アルガの街の『
美しい女性の外見を持っていたが、『
テオドラも損傷し、その影響で生き残った住人たちも世代と共に人外に変化した。
バシュラールと遭遇し、街の最後の子供だったヒズルに希望を託し、自らの霊力を込めた『
その姿は『
名前の由来は六世紀頃のローマ皇帝の皇后。
踊り子から皇后に昇り詰めた女性で、検索すればモザイク画が見られます。
・ロセッティ
街を宿屋『月の里亭』の『
老いた修道士の姿でバシュラールの前に現れる。
『
半壊した宿屋に残った人々も疫病で倒れたが、彼らの魂を繋ぎ止めて義体を与え、
昔と変わらぬ日々を繰り返させていた。
ヒズルに未来を見い出し、人々の魂を解放し、自刃する。
名前の由来は、ヴィクトリア朝時代の画家ダンテ・ガブリエル・ロセッティ。
・エオルダン
元は風の精霊で、『
三十台前半の男性の姿を取る。
『フィルケ』の街の『
『死』を恐れた彼は、街の住民四千人の『
ゆえに人間からは敵視され、魔導師たちに追われている。
逆に『
また『
ヒズルと出会った彼は、「
名前の由来は、『トリスタンとイゾルデ』に登場する『カエルダン』から。
トリスタンの友人にして、トリスタンの妻となる『白き手のイゾルデ』の兄の名をもじった。
・グ大公
過去編に登場する東の大陸にあった『グ・シン国』の王。
西の大陸との戦いで城が落ちると、自らを贄として、
召喚された三百六十五体の『
・ヨギ大公妃
グ大公の正妃。
王城陥落寸前に、グ大公と妾妃たち、公子・公女、
夫の「自らを贄に捧げ、敵を道連れにする」足掻きを良しとせず、妾妃・公女たちと共に自害する。
その直前に、西の王国より嫁いだイリ妾妃と幼いイセ公女を逃がした。
大公・大公妃の名は、由来は無し。
直感で決めました。
・天上輪都市(バリュトス)
バシュラールたちが『女神』と呼ぶ『
東の大陸に存在する。
『バリュトス』という読みは、直感で決定。
その後に似た言葉がないか検索すると、フランス人画家の『バリュテス』氏が引っ掛かりました。
なお、『
名の由来は『イゾルデ』の由来となったケルトの女神で、意味は『見つめられる
ギリシャ神話には似た名前の女神が存在し、こちらの意味は『逃れられぬもの』。
別の名の女神とも同一と見做され、そちらは『因果応報の憤怒の女神』。
古代ローマ帝国はブリタンニアの一部を属州としたので、古代ギリシャの女神の名がケルト人たちに伝わったのでしょうか?
◇◇◇
――とりあえず、ここまでに登場した人物をまとめました。
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