第七百三十八夜『手が出る話-hand to hand-』
2024/09/15「東」「家」「真のヒロイン」ジャンルは「ラブコメ」
「なあ、俺が悪かったよ。だから
俺の彼女は怒ると怖い。
「………………」
怒鳴ったり
それだけならいいのだが、本当の本気で怒りが
しかし、今彼女の機嫌が悪い理由はサッパリ分からない。心当たりが多すぎて、見当もつかない。
「なあ、何が原因か分からないけど、俺が悪かったから機嫌を……」
その時、彼女の拳が飛んだ。
亜音速で飛んで来た彼女の拳が俺の
彼女の右肩より先は射出され、断面が
「ごめん……」
彼女は突然
「いや、元はと言えば俺が悪いんだ。すまなかった」
俺は彼女の
彼女は飛んだ腕を断面に添えると、何事も無く
俺の彼女はどちらかと言うと、温厚な方だ。
何でも俺の知り合い曰く、知り合い……つまり俺の知り合いの知り合いにあたる人物が他人を怒らせた結果、手が飛んで行き、その飛んだ手はどこにも当たらなかった結果加速し続け、そのまま
知り合いの右手を失わせてしまった事も痛ましいが、その一方で加速した腕が大気圏を突破したという事は重力圏を突き抜けるだけのスピードを出してしまったという事になり、腕は時速四万キロオーバーで飛んで行ったことになる。
とにかく俺から言える事は、女性は怒らせるなという事だ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます