第七百三十七夜『最も効果的で正当なチート行為-on n’a rien sans rien-』
2024/09/14「砂」「砂時計」「無敵の廃人」ジャンルは「大衆小説」
今現在、主人公とはチートをするものである。そして、チートとはズルの意。
何故主人公が
一説によると、明治時代に
これは非常に
また別の説によると、これらの作品の皮切りはスーパーマンという物がある。
しかしこの説もまた、完全とは言えない。
そもそも主人公が
この祝福を授かるという部分に関してはもっと
聖書や神話を除外して考えても、悪魔や精霊や神々から思いがけない授かり物をする民話は世界各地に多くあり、
なんなら授かり物をする相手は形而上存在でなくとも、未来から来たロボット等、形而下存在でも問題は無い。
これらの例からして、主人公が神々から授かった
何せ歴史的に正しく、本能に則しているのだから、誰だって反対は出来る筈が無い。
強いて言うなら、
これらの作品に対して好意的で無い人の意見も、努力も無しに
故に巌窟王もスーパーマンも自分の所業や在り方に悩み、自分の身の振り方は本当に正しいのか悩み、しかし自分なりの正義を信じて善を行なう。
* * *
「あークソ、全然アイディアが出てこない」
私はコンピューターの前でボリボリと頭皮を引っ掻く。
頭皮を引っ掻いて灰色の脳細胞を活性化させようとしたが、出るのはアイディアではなくフケばかり。
「こっちはこうして主人公の持ちうる才能だの力だのを必死に努力して考えているというのに……貰い物の力でドヤ顔しているんだから、主人公とかいう連中は本当
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