第四百六十五夜『大層な怠け者-the hard worker-』
2023/10/07「陰」「指輪」「最高の世界」ジャンルは「純愛モノ」
ある所に
ここで普通の怠け者だったなら、働かずに済む社会の到来を望むだけで何もしなかっただろう。しかし彼は大層な怠け者なのだ、怠ける事に関しては人一倍志が高いのだ。
大層な怠け者は、自分が働かずに済む社会の到来を何としてでも待ちきれず、自分が働かなくても済む社会を自ら作ろうとした。具体的に言うと、労働者ロボットや召使いロボットに調理ロボットを開発し始めた。何せ彼は大層な怠け者なのだ、怠けるためには何だってする。
彼の研究を見た周囲の人々は、不純な
こうして彼が開発した労働者ロボットだが、大雑把な作業を
これには世間は彼を大いに称賛した。何せ人手なんて物は有れば有るだけいい物だし、それに加えてロボットが実質として人の助けであって人の代わりになっていない、つまりロボットを
「ねえ見て! あの
「へえー、この店舗にも導入されたんだ。テレビでしか観た事無くて、実物は初めて」
ある飲食店で女学生二人がメニューやトレーを運ぶ労働者ロボットを見てニワカに沸き立つ。
「ああいうロボットを作る人って、どんな人なんだろう? どこか様子のおかしい天才マッドサイエンティストかな? 渋い
「さあ? ただ、真面目でやる気
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