第四百三十四夜『砂の中、閉じた世界-sand up-』
2023/-9/03「砂漠」「井戸」「最悪の記憶」ジャンルは「大衆小説」
砂を掃く。俺はただ、元の生活を取り戻すためにこの白い砂を掃き続けている。
俺の土地には立派な家と井戸と家畜小屋があるのだが、この土地には不規則に砂嵐が吹く。砂嵐が吹いた後には全てが白い砂に
幸い井戸は基本的に
俺はここ以外の生活を知らない。ここ以外での生活なんて考えた事も無いし、ここ以外の土地での生活が上手く行くとも思えない。俺はこの土地で生まれて、ここを見捨てることは出来ず、ここに
そう考えていると、視界の隅の方で白い砂が
俺は急いで家の中に
俺はただただ家の中で息を殺してうずくまり、砂嵐が止むのを待った。
家の中で子供がスノードームを振り回していた。親もその場に居り、その様を
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