第四百九夜『妖精を信じるなら手を叩こう-never landing-』
2023/08/03「陰」「妖精」「消えた主人公」ジャンルは「指定なし」
『♪妖精を信じるなら手を叩こう』
そう歌いながら手を叩く、別に妖精が手の内に
俺は小さい頃は妖精を信じてはいたが、ついぞ生きた本物の妖精の姿見た事は無かった。今も別に妖精を信じる純真無垢な子供と言う訳では無いが、妖精が居たら良いのにな……と、そう思う事ならば有る。
『♪妖精を信じるなら手を叩こう』
そう歌いながら、再び手を叩く。今度も、生きた本物の妖精は居なかった。もっと言うと、俺の手の中には
「こうすれば空を飛べるって聞いたんだが、うまくいかないものだな……」
俺は
うまく妖精を捕まえる事が出来れば、それで空を飛べるとか願いが叶うと、よく伝承でそう聞くが、どうやっても上手くいかない。
全くもって、前人未到の難題と言う奴だ。
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