第三百七十夜『創作で最もやってはいけない事-tomorrow never comes-』
2023/06/20「森」「指輪」「最速の小学校」ジャンルは「ギャグコメ」
俺には素晴らしいアイディアがある。素晴らしいアイディアがあるのだが、それを実行するだけの実力が無い、なのでまずは勉強をする事にする。なにせアイディアはたくさんあるのだ、いつの日か実力がついたら誰もがあっと驚くような物を作って見せよう。
まず、俺は実力をつける創作論に関する資料を読む事にした。なるほど、創作と言うのは自由にやって良いのだと思っていたが、やってはいけない事があるらしい。
まず第一に
なるほど、確かに文章でドカーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン! とか、キンキンキンキン! と言った表記をすると、安っぽく感じられる。そもそも擬音に
次に、小説の冒頭に世界設定をくどくどと書くのは好ましくないらしい。
なるほど、確かに言われてみれば、俺が読んだ多くの作品は冒頭で世界や社会の成り立ちを書いてある作品はほぼ存在せず、多くの説明は
これが冒頭から、『この物語のラダマ帝国の成立と歴史は以下の通りである。かつてラダマは
少なくとも俺は、小学校の図書室に置いてあるのはテンポが良くて早く読める本だと思う。俺はこの事に
次に、世界観とネーミングを守るべきとの事だ。
なるほど、キリスト教の存在しない世界に
他にも周囲の登場人物の名前がダイアナとかエルメスとかマルスと名乗っている所で、vおやじだのぴおんと言う名前のキャラクターが突っこんで来たら、異物としか思えず気になるだろう。せめて命名にルールを作って出身をはっきりさせるべきだ。
例えば中つ国にアフリカ人がアフリカ人ぽい名前で登場したら、指輪を捨てる前に本を捨ててしまう。俺はこの事を肝に
* * *
俺は創作論に関する資料を読み終えた。どの項目も初めて知る事ばかりで、まさに目から
しかしまだ足りない。俺は俺が
だがしかし、素晴らしい、最高の創作論の数々を身に着けたのだ。俺は確実に成長したと断言出来よう。
俺には素晴らしいアイディアがある。素晴らしいアイディアがあるのだが、それを実行するだけの実力が無い、なので当面は勉強をする事にする。なにせアイディアはたくさんあるのだ、いつの日か実力がついたら誰もがあっと驚くような物を作って見せよう。
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