序章
そうだ、三題噺で小説を書くことを日課にしなさい。それが出来なかったら死ね。
私の中の彼女は突然そう言いだした。私はそう言われるがまま三題噺と小説の投稿について自分なりに調べ、小説を投稿する事を決意した。私は小説を投稿すると言うことは全く分からないが、とにかく毎日書くのだ。いや、書かねばならない。
善は急げ、案ずるより産むが易しだ。私の尊敬する作家も、明日は決して来ない気持ちでやれ。と言っていたし、私の中の彼女も、今日やらねば明日死ぬかも知れないと言っている。
ならば私は、今日を果たす事で明日をもっと面白くしてやろう。彼女がやった事の再現だ。傑物とは言え一人の人間に出来たのだから、私が猿真似する事は可能であろう。
もうハンドルネームは決まっている。シャイルの中のシャイル、世界で最もすごい作家の一人、幼少の頃から大好きだった、今私を呪っている臨死体験を毎日繰り返したあの人。
「初めまして、私の名前はシェヘラザード。これより皆さんにお話ししますのは、この世界の過去か未来かどこかで本当に起こったかも知れない物語です」
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