13 アラハバキ経済ネットワーク

 歌詞が二重唱に差し掛かったとき、最初にカタカタと音を立てたのは、アイスペールの中に立てかけられてあったステンレス製のマドラーだった。その震源地が、カウンターのテーブルだと察したのは、その次に音を立てたのがバーブンのロックグラスに浮かべられた氷だからだった。グラスの下に敷かれたコースターがショックアブソーバーの機能を働かせて震源地から発せられた振動をかすかに遅らせタイムラグを生じさせていたのだ。しかしより不思議だったのは、二重唱が「東京で一つ、銀座で一つ」から「若い二人が初めて逢った」にさしかかったときだった。……店内を囲う鏡の壁が揺れはじめたのだ。震源地が二つに増えたのだ。そしてさらに三つ目の震源地が振動を発しはじめた。天井だった。見上げてみれば瀟洒なシャンデリアが揺れている。それから室内に設えた什器全体が、フロアタイルと同期してガタガタと音をあげはじめ、四つ目の震源地が確認されたとき、二階恵介は、複数の震源地全体を共振させる巨大な震源の大元をようやく察した。

「マジかよ?」

 つぶやいてからカウンターの後方を振り返った二階は、ボックス席に目を伸ばした。中央に「銀恋」の歌声をひびかせている男女の立ち姿があった。その周囲をとりかこむようにしてソファに陣取る連中は、やんややんやと両手を打ち、肩を波打たせて拍子をとっている。二階は、カウンターを立ち上がると両手をひろげるようにして震える鏡の壁面に全身をひっつけた。大きな共振を身体全体で確認しようとしたのだ。そして後方を振り返った。両眼は大きく丸く見開いていた。二重唱は、見事なハーモニクスを働かせてスナック店内を巨大な太鼓のように打ち響かせていた。

「まるで戦艦ヤマトの波動砲だね」

 指摘したのは、店のオーナー丸山美紀子だった。そのたとえがあながち過剰でないように思えるのは、その「波動」が、お手伝いの友恵が手にしていたワイングラスのカップを、ついにはパツンと打ち砕いたからだった。「きゃっ」と小さく悲鳴を上げた友恵は、呆然とした顔つきでカップの膨らみが消えたワイングラスのステムを翳していた。

「音色はそうとうに音太いけど、混じりけのまったくない、ほとんど純音。しかも音圧が超人的」

 二階の隣席で、カウンターに置かれたタブレットを覗き込んでいた新田真司がつぶやいた。ディスプレイに映るサウンドモニタの分析だった。

「どうかしら、彼らの発声力?」

 カウンターの客席奥から低くしわがれた女の声が立ち上った。赤い素焼きのブローチが二階の視界をきらりと光った。安東静香だった。

「この現象を説明してあげて」彼女は隣にすわる秘書、新田に告げた。

「デュエットの二人が発した基本音、つまり二人から発声された周波数の最も低い音が見事ぴたりと共鳴している。そのことによって、その後に複合したさまざまな倍音が一層その共鳴性能を高める結果を誘発させた。そこに猛烈な音圧を引き起こす二人の声量が加わった。そのため、室内にある比較的高い周波数で振動するものたちすべてが一斉に波動砲をぶつけられたかのように巨大に共振した」

 解説を点頭で返した安東静香は、一文字に切りそろえた前髪の下から二階をのぞきこんだ。

 若き局アナの頃、エリザベス・ヒミコの名でラジオの人気DJとして一世を風靡していた彼女が、突如のその地位を捨て去ってメディアと縁を切り、事業家として独立。児童書籍と木製玩具を専門とする「パステルハウス」を青山にオープンさせたのは、四十代を前にした四半世紀以上も前のこと。当初は人気にことよせた芸能人の副業程度にしかみられていなかったそのお店は、しかし経営コンセプトのユニークさ、取り扱う商品の品質の良さ等が次第に口伝てにひろがり人気を博し、規模を拡大。今では書籍と玩具、そして屋内外遊具等を取り扱う総合アメニティチェーンに成長していた。その商法は特異だった。作り手と買い手との良き橋渡しであることを何よりも重視したい彼女にとって、その営業スタイルは、セルフサービスを排したリアル店舗での対面販売を基本方針としていた。ネット通販やデジタルソリューションをビジネスに導入することをこころよく思っていなかった。

 その難攻不落の牙城に果敢にも挑んだ二階恵介が、完落ちとはいえないまでも、一部陥落を何故に成し遂げられたのか。その鍵となったのが、鬼川が人間への侮辱とまで言って憂いていた合理性の象徴、貨幣について、そこに人間性を吹き込もうと思案して開発をはじめた貨幣システムの存在だった。

 二階は、安東静香と初めてコンタクトを取った日のことを思い出していた。

 ――――

 打ち合わせは、同行のAE小倉の話からはじまった。

「今回、御社にご案内させていただきたいのは、流通卸から小売り販売、そして顧客管理に至るまでのデジタルマーケティングによるトータルサポートシステムです。当方が開発いたしました、世界百三十ヵ国をむすぶサプライチェーン解析ソフトと最新マーケティング・オートメーションとをミックスさせた、ユーザビリティのたいへんに優れたパッケージとなっております」

 隣席の二階が浮き腰になってパンフレットを差し向けた。先方スタッフの中央にすわるバイヤーがそれを引き寄せた。その右隣に座っていたのが安東静香だった。

「本システムの特徴は、DSPとSSPすなわち需要、供給それぞれのプラットフォームにおきまして、最新のAIを搭載して運用をおこなっているところです。そのことにより、現在行われております仕入れ取引、及び販売ルートの最適化。さらにまたホットリード育成の時間を、従来のおおよそ十分の一となる、大幅な短縮が可能となりました」

 バイヤーからパンフレットを手渡された安東が目を落とした。

 その後、カスタマイズサービス、利用条件詳細の説明をおこなった小倉は、DSPとSSPとの間で取り交わされる入札システムについての質問を受け、回答を返した。それまで無言で聞き入っていた安東静香が、忽然と反応したのは「自動簡易ビッディング」ということばを耳にしたときだった。それは、世界の隅々に張り巡らされたサプライチェーンを介して、一円でも安い製品と、一円でも高く買ってくれる需要側とを、瞬時に約定してくれるシステムの根幹にある技術だった。知った安東静香は、亜麻布のワンピースの丸首から伸びるおかっぱ頭をぶるぶると横にふった。拒絶のシグナルだった。そもそも、今回の話には当初から乗り気ではなかった。しかし知己を得た二階の上司である石橋から「会うだけで良いから」と懇願されて会合を了承した経緯があった。しかし味気ない入札システムを聞かされるに至って、安東は早々に拒絶を決意した。システムの中に、「良いものを作る」という要素が欠如していることを悟ったからだった。彼女が求める商いの中には、「良いものを作る」ことは必要不可欠だった。そのことをプロセスから排してしまった商いに、「心のこもったもの」を作れるはずがない。「心のない」商品、心を介在しない単なる「転売」の中から何が発生してくれるというのだろうか。商いが、表にある価値を裏にある対価に単に裏返すだけなのならば、何故そこに人が必要なのだろうか? 

 彼女には独自の流儀があった。作り手の心と買い手の気持ちとをしっかりと向き合わせて、そして互いが納得し合ったときにパンパンと天に向かって柏手を打つ。そんな作法を崇める気持ちが大切なのだ。それは商いの道に身を投じたときからの譲ることのできない信念だった。ビジネスを合理的に説明するならば、それは「誰かに対してある価値を、どこか別の場所で調達・創造し、提供して対価を得ること」だろう。しかしその文脈を形作る「誰か」とか「どこか」、そして「提供」たちの個々の関係性が、そこに連鎖発生する報酬や価値の単なる裏返しでしかないのであれば、それはただただ情報格差を利用しただけの資本主義でしかないだろう。しかし商いとは、そこに発生する情動や情念を含んだ互酬にこそ、捨てがたい価値があるに違いない。そしてその互酬を生み出すものの一つに目に見えない信用があり、その見えない信用の一つが、不合理性なのかもしれない。彼女は常々、それを自問自答してきた。

 安東静香はしずかに立ち上がった。

「ビジネスはねぇ、儀式なのよ。心のこもった儀式であるべき」

安東はくるりと身を回し、会議室を出ようとうごきかけた。

「待ってください」

 二階恵介が立ち上がって呼び止めた。

 安東が振り返った。

「代表は、先のセミナーで、合理性と信用のことをおっしゃっていました」

 はたと表情を止めた安東が二階を凝視した。

「ええ、私の話というよりも、鬼川さんのだわね」

「私にとっては納得できる部分もあり、そうでない部分も感じました」

「正直な感想よね。納得できなかった部分って、何だったのかしら?」

「合理性を人間性の侮辱だとしたところです」

「そう? でもビジネスにおける契約や市場が、人間非人情を露呈させる装置であることに変わりはないでしょ。私はそれが嫌なの」

「いえ、その人間非人情の部分においては私も同意できました」

 安東はさも意外そうに、

「あら、だったら何に同意できないと言うの?」とおかっぱ頭を横に傾げた。

「合理性の象徴であるようなプログラムにも、人間性が存在するということです」

「まさか。プログラムに人間性? ちょっと私には理解できないお話ね」

「存在するといったのは言い過ぎだったかもしれません」

「だったら訂正してもらえるかしら?」

「存在の可能性は否定できない、というほどの意味です。あのセミナーの後、鬼川先生について調べさせていただきました。その中に、第三の産物についての指摘があります」

「もちろん知っています。人間によって作り出されながらも、人間の意図や制御をはなれて自律的に機能する産物……そういえば、プログラムやシステムとやらも第三の産物かしら」

 独り言のようにつぶやいた。二階が「はい」と首肯し、さらにつづけた。

「じつは、私が現在担当していますシステム開発は、その第三の産物と、人間性とのマッチングを叶えさせたいという動機からはじまりました」

「あら、それはどういったものなのかしら?」

「デジタル貨幣システムです。われわれはそれを、『こころの通貨』と定義しています。このことは、セミナーの朗読の中にありました、貨幣はモノでしかない。という鬼川先生のご指摘に対するアンチテーゼでもあります」

「面白そうじゃない。つづけて頂戴」

 お互い立ち上がっていた身を椅子にもどした。二階がつづけた。

「システムの基盤となるのが、暗号通貨のブロックチェーンで知られる技術、P2Pとよばれる分散型ネットワークです。その特色は、中央集権型ではないために、誰にでも平等にネットワークを行き交う情報を閲覧できるところです。その特長を生かし、中央銀行等の発行主体の力を借りずに、皆で管理監視し運用してゆこうというのが、暗号通貨のコンセプトです」

「知ってるわ。あなたがアピールしたいのは、その暗号通貨ということ?」

「いえ、われわれが開発中のデジタル貨幣システムにおける独自の訴求ポイントは、デジタル通貨に内蔵させたエンゲージメント機能を、分散型ネットワークの中で、取り交し合うことができるところです」

「エンゲージメントって?」

「SNS等で利用される、いいね、或いはリツイートなど、他人の投稿に対するリアクションの総称です」

 そこで二階は、「まだベータ―版ですが」と断りを入れながら起動させたアプリのダッシュボードをスマホに映し出し、それを安東に差しむけた。

「そのシステムの特徴は、他人へ与えたエンゲージメントを自動的にマネタイズして、相手のウォレットの中に納金してくれるところです」

 スマホを手に受けた安東が、ダッシュボード画面の中にある「いいね」のボタンに目をそそぎこむ。

「渋滞中の車列に合流したい車があった場面を例にとって説明させていただきます。その場合、譲ってくれる車とそうでない車とが発生するわけですが、譲ってくれた場合、本システムを介して、当該車にスマホを向け画面の『いいね』ボタンを押すならば、車の運転手のウォレットに、自動的に納金させることができます。そのことによって、通貨を介した互酬の関係性が発生してくれるわけです」

「デジタル貨幣を介することにメリットがあるのかしら」

「はい。一つは、これまでは生活の中であまり一般的でなかった互酬の関係性が、より身近なものになってくれます。相手との距離感や時間的都合を気にすることなく、いつでもどこでも、互酬を実施できるメリットがあります。二つ目のメリットは、通貨そのものが、より自由度の高いふるまいを身に着けてくれる可能性がでてきてくれることです」

「なんだか面白そうね。詳しく説明してくれるかしら」

 安東は、黒い大きな瞳に好奇の色をにじませた。二階が身を構え直して説明をはじめた。

「鬼川先生のご指摘通り、従来からあった貨幣や通貨は、それ自体は、変化のないモノ的存在です。にもかかわらず、貨幣は自分を信頼してくれさえすれば、社会における交換制度に問題はおきない。だから信じなさい。というようなずいぶんと偉ぶった存在でした。しかし貨幣はとどのつまりは借金です。他人から預かった財の代わりに、国の中央銀行等、発行主体自らが発行した貨幣を、財を預けてくれたことの担保として相手に与えるものです。言い換えるならば、貨幣とは借用証書です」

「その通りよね。異論はないわ」安東が相槌を打った。

「しかし不思議なのは、預けた財は、そのときどきの時勢によって、価値を上下させているのにも関わらず、貨幣そのものの数値は自律的に変動しません。モノだからです。一方で、資本主義を主体とした今の市場主義経済社会は、成長現象を止めません。そこに大きな格差が生じます。社会が成長する一方で、今あるモノの価値は未来に向かって下がってゆくという格差です。その象徴が貨幣でした。そしてその特徴、つまり未来に向けて下がりつづけているモノを、人知れずに信用売りをして莫大な利益を上げてきたのが、発行主体とその関係者だったと指摘できます」

 はっと気づかされた顔の安東だった。

「しかし貨幣の性質が、モノからデジタルに変わってくれるならば、数値や交換用途等、今よりもずっと自由にふるまうことができるようになってくれる。そうなれば、現在の不明瞭な金融制度を打ち破ることができる。私はそのように考えています。そしてその自由が、アラハバキ経済ネットワークを成功に導いてくれものだと信じています」

 二階の話にじっと耳を傾けていた安東がふっと息を吐き出した。

「なるほど」

 つぶやいた。つぶやかせたのは、彼女自身が構築を宣言したアラハバキ経済ネットワーク設立上の課題が、「目に見えない信用行為そのものを、如何にして価値あるものとして一般化するか」があったからだ。永らくの間、モノ的貨幣経済の中に浸かってきた一般社会が、一朝一夕で生まれ変わってくれるとは思えない。そのためにはやはり戦略的施策が必要なのだ。この貨幣経済に一矢報いるアイデアは、相対的に、アラハバキ経済ネットワークの存在価値を押し上げてくれるかもしれない。

 そう考えを巡らせた安東静香は、「少し検討させてください」と告げた後、会議室を出て行った。「検討」ということばを彼女の口から引き出させただけでも大きな収穫だった。あの石橋でさえ成し遂げられなかった成果だった。

「ありがとうございます」

 安東静香が会議室を出てゆくその背にむけて、二階が押し込んだ、こころからのエンゲージメントだった。


 ミラーボールの表面に張られたカクテルチップが、店内に光の斑をゆらしていた。アラハバキの新会員たちを祝う歓迎二次会がつづけられていた。

 背後にあるボックス席の賑わいを避けるようにして、カウンター席に座るのは、二階と安東、そして秘書の新田だった。カウンターテーブルの上には、液晶画面を上にしたスマホが置かれてあった。映し出されていたのは、遮光器土偶を象ったアラハバキのシンボルマークだった。二階の営業努力が功を奏して、アラハバキが採用した「デジタル貨幣システム」のウォレットだった。肩を寄せ合うようにしてすわる三人の真ん中で、安東静香が顔を突き出すようにして画面をのぞきこんでいる。覗き込みながら言った。

「ジョーモンが千(セン)で、一(イチ)アラハバキの位取りが良いんじゃないかしら」

「ヤヨイやジンム、あるいはチョーテーとかバクフ、なんかも数詞の候補としてあげておきたいですね」新田のことばだった。

 打合せていたのは、システムに用いられる貨幣の命数法だった。安東の右隣りにすわってPCをひらいていた二階が、指示にしたがって画面の中にあるデータフィールドに文字や数値を打ち込んでいる。

「まずはたたき台としてこれから始めてみましょう」

 一旦打ち終えた二階がスマホに視線をのばす。送り込んだデータがシステムに反映するのを待つ目だった。まもなくしてウォレットの中央にレイアウトされたカウンターが、『ジョーモン100・025』を映し出した。ウォレットの残高を示すものだった。小数点以下の数値が取引時の株価のように、目まぐるしくうごいている。新田が怪訝な顔色になって訊いた。

「小数点以下にある数値は?」

 うなずいて二階が応えた。

「この貨幣システムは、複雑で困難とされてきた財と貨幣との価値変動率、すなわち貨幣価値変動率を、リアルタイムに反映させています。その変動のふるまいが、小数点以下に顕れているわけです」

「通貨に関わる、為替のような話ですか?」

「各国が発行している法定通貨は、様々な情勢によってそれぞれに価値を上下させています」

「それが為替変動となってあらわれてくる」

 心得顔の新田が言った。

「しかし通貨そのものと社会が産出する財との関係性、貨幣価値変動率については、リアルタイムには調整されてこなかった。それを、このデジタル貨幣システムでは、即自におこなっているわけです。今現在カウンターに映し出されている数値は、ウォレットに事前に送金しておいたジョーモン100に、今現在の貨幣価値変動率を反映させた数値になるわけです」

「しかし貨幣価値変動率を算出するのは、そうとうに困難だとされていた。それをリアルタイムに行うとなるとほとんど不可能と言ってよいのでは?」

 新田の問いに二階が頭を振って応えた。

「最新のAIを利用するならば、それほど困難なことではありません。業種別に設定されてある数百万程の評価関数に基づいて、今現在の世界全体の産出財の標準偏差の最適値を割り出し、そのときどきの貨幣価値と比較させ、分析と合致した金利を導き出すことができます」

 スマホ画面の中央をうごめく数値が、まもなくして、社会を流通する貨幣の『かたち』になってゆく。そんな想いを抱きながら、二階はうごめく数値にじっと目をそそぎこんでいた。

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