【書籍化他】お知らせと記念SS
※※前書き※※
今回は本章とは関係のない、お知らせを含んだ、ちょっとしたパロディー風に仕上げています。
後で近況ノートも投稿しますが、最後まで読んでいただけると嬉しいです。
最後の最後に鳥さんが……。
___________
「聞いたよ、ラビ!
僕達の話が、ラビの前世で生きてた地球の現実世界で、書籍化するんだって?!」
キャスちゃんがポン、と現れて私の頭にダイブ。
ああ、頭頂部から感じる腹肉と腹毛のコラボがたまらん。
「うふふ、そうみたいね。
有り難い事に、とある編集者様が、作者の嵐華子にお声掛け下さったの」
すると私が座っていたソファにトン、と降りてからの……何故かジト目ね?
「本当なのかな?
作者って、ラビよりぽやぽやしてるから、勘違いしてるんじゃ……」
「キャスおにいちゃん、それはたいへん!
おかあさん!
どこのへんしゅうしゃさんか、はなこ、わかってるの?!」
あら、今度はディアが私の頭にダイブ。
頭頂部がモフモフで幸せ。
「うふふ、もちろんよ。
それはね……」
コホン、と1つ咳ばらい。
「カドカワBOOKSの編集者様!
本はカドカワBOOKSから出版よ!」
「ほう、四六判小説レーベルか」
小型化した抱き枕サイズのラグちゃんが、ふわりと宙に現れる。
鬣が相変わらずサラツヤ。
「そうね、文庫本と比べると、大きめの本で出版されるわ」
『ラビ、聞こえたじゃ〜ん!
イラストはまさか、あのワンコかじゃ〜ん?』
しゃらしゃらと、自然物が擦れるような音をバックに、念話で語りかけてきたのは……。
「ドレッド隊長、違うわ。
イラストは八美☆わん様が描いて下さるの。
とっても綺麗なイラストを描く方で、これまでにも、たくさんの小説の表紙や口絵を担当されているわ。
作者は今回、カバーラフやキャラデザインを初めて見たのが、たまたまファミレスだったらしいの。
ニヤニヤ笑いながらパスタを食べる、ヤバいお客様になっていたとか、いないとか。
ほら、こんな感じで心の中はシャウトの嵐だったみたい」
魔法で再現してみましょう。
『うっは、やっば!
ラビめっちゃ美人やん!
何か色っぽくない?!
悪女っぽい感じでお願いしましたて聞いてたけど、ミステリアス系美人やん!
これがR18エロ小説書いてるとか、えん?!
キャスの腹毛を変態顔で吸うてて、ワンコ君を亀甲縛りして目を輝かせる、中身婆ちゃんやけど、えん?!』
あら、何だか爆弾発言まで再現してしまったわ?
「「「R18?
きっこうしばり?」」」
赤毛な天使はキョトン声が可愛いし、隊長はそもそも知っているから静観ね。
けれど他の2体は、とってもジトジト訝しげな目をして、私の顔を覗きこむ。
「うふふ、関西弁ぽい喋りだったわね」
「「ラビ?」」
「そうそう、大事な事を忘れていたわ!」
更に近づく、可愛い顔面達の気を逸らさねば!
「タイトルが変わるみたい!」
手をパン、と胸の前で叩いて、さも今思い出したかのように演出よ!
「「「『……は?』」」」
あら、4体揃ってポカンなお声ね。
どうやらポカンなお顔の2体の気は逸らせそう。
「書籍化するに伴って、ウェブ版であるこちらのタイトルを変更する事にしたようなの。
《稀代の悪女と呼ばれた天才魔法師は天才と魔法を淑女の微笑みでひた隠す〜だって無才無能の方が何かとお得でしょ?》だと、長いじゃない?」
『新タイトルは何にしたじゃ〜ん?』
隊長、良いレシーブ&トスね。
「《稀代の悪女、三度目の人生で【無才無能】を楽しむ》よ」
「「そのまま……」」
「おかあさん、たのしいのいいね!」
『確かに楽しんでるじゃ〜ん』
何か言いたげに、それとなく後ろに下がってしまった、キャスちゃんとラグちゃん。
どうしたのかしら?
「ここからは、作者の嵐華子のお知らせ声を再現するわ」
再び魔法で声を再現しちゃう。
『皆様、いつもこちらの作品をご覧いただき、ありがとうございます。
皆様から応援していただいたお陰で、編集者様の目に止まり、書籍化となりました。
ちょうど昨年の年末、カクヨムコンに挑戦するぞー、と決意表明した、数日後のお声かけです。
かなり戸惑いました。
書籍化にあたり、ウェブ上で刊行情報が出るまで他言無用との約束をした為、これまで何も言えずに申し訳ありません。
しれっとカクコンのタグをつけなかったり、読者選考のお願いから外していたので、気づく方は気づくかもと、勝手にドキドキしていました。
書籍の方は、ウェブとは違う部分が多々あります。
会話の仕方がほぼ変わり、地文が増えたのはもちろん、視点違いの同シーンは統一、シュシュにまつわるゴムのくだりは、続刊するなら今後必ず再び出現するので、今回はカット。
代わりにウェブにはないシーンをいくつか追加し、魔法具の設定も変えたり、追加もしています。
ウェブを見て書籍を手に取られても、新鮮な気持ちで最後まで読んでいただけるように、をコンセプトに加筆修正致しました。
書き下ろしは、ウェブではまだ1度も投稿していない、ラルフ視点のお話にしたのもその為です。
新種の魔獣も放りこんでみました。
商業誌なので、続刊するかは売り上げ次第で未定と聞き、これが最後かもしれないと、気合いを注入。
全力で盛りに盛ったら、300ページを超えてしまう大容量。
(あっれ、当初多くて13万文字くらいで〜、とか話してたやん?
えんかな?
余裕で万単位で超えたんやけど?)
なんて言う心の声は無視して、編集者様の許してくれる限りで書きなぐりました。
(初心者を相手の編集作業に、気を使わせまくりで、何か色々ごめんなさい。
ありがとうございます、編集者様)
というわけで、7月10日に刊行予定ですので、是非お手元に引き取って下さると、とても嬉しいです。
カバーイラストや書影含めて、詳しい情報は手元に来次第、順次アップしていきます。
それでは、今後ともよろしくお願い致します』
再現して何だけれど、お知らせ長くないかしら。
なんて思っていたら、あらあら?
不意に室温が上がった?
「というわけで、書籍化するし、タイトル変わるし、7月10日発売予定だけど、今後ともこの【稀代の悪女】をよろしく頼むよ!
ラビは早く
まあまあ、燃え上がるパッションに、お部屋もボウボウね。
燃え上がらせたのは、もちろん……。
____完。
※※後書き※※
タイトルは急に変更すると戸惑われる方もいると思うので、1週間程度、後書きを設けてお知らせし続けた後、変更致します。
書籍化は皆様のお陰で実現できたと言っても過言ではありません。
心から感謝に感謝を重ねて、更に感謝を申し上げます。
今後とも、よろしくお願い致しますm(_ _)m
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