第二話ー謎の人物との出会い

「試験クリアおめでとうございます!!!あなたはこの迷宮に入ってきた最初の一人です!!!」


「は?」


どうもはじめましての人ははじめまして、レイです。


冒険者ギルドからの依頼でこの森の調査をしに来たら、なんといたのはS級のバジリスクで、覚醒して倒したら何故か突然人が現れました。←今ここ


......いやなんでだよ。


「いや~わかりやすい回想&ツッコミありがとうございます。」


別にいいけど......というかあなた誰?!それにさっき言ってた意味なに?


「俺はレンという者です。まぁ管理人みたいなものです。気軽にレンと呼んでください。」


そう、というか管理人ってなんの......いや待って、


「レイさん、どうかしましたか?」


「あなたどうして私の考えてることがわかるわけ!!?!!?!!?!!」


そう、何故かこの男性......いや女性?は私が一言も喋ってないのに私が頭で言った言葉を理解していた。


「ナイスリアクションですね、レイさん。ちなみにあなたの名前がわかるのは俺のスキルです。ちなみに性別はヒ・ミ・ツ、です。」


いやテンションの差!!!


「とりあえずスキルの効果なら消してもらえる?」


やっぱり一日中心の中が読まれるのは気が休まないし。それとスキルが何かっていうのは説明したら遅くなるからわかんなければ自分で調べてね。


「了解です!それでは、本題に入りますね。」


それはいいんだけども、


「一回その箱から出れば?」


なぜかえーっとレン?はその箱にずっといた。


「あ、すみません。今出ますね。」


そう言い出たはいいものの......


「いやなんで浮いてるの?」


もうだめだこりゃ。こいつにかまっていたらきりがない。


「もういいから早く用件を話して。」


「はい。えーとですね、レイこのS級#迷宮__ダンジョン__#のボスであるバジリスクを討伐されたので、その報酬を渡しに来ました。」


「いや、は?」 


レンが告げた言葉に絶句して、思わず頭を抱えてしまう。


それもそうだろう。レンがいったことをまとめると、ここはS級迷宮、別名ダンジョンで、あのバジリスクがそのボスで、私はダンジョンを踏破したってこと。


ダンジョンっていうのは簡単に言うと魔物が出てくる洞窟みたいなものだ。


ダンジョンは突然現れるものだからこの森S級ダンジョンが現れたのは100歩譲っていいとして、いやS級って時点で駄目なんだけど、問題はダンジョンを踏破したっていう部分。


ダンジョンを踏破するにはダンジョンの#心臓__コア__#を壊さなくてはならなくてはいけないんだけど、その作業がとてつもなく難しく、かつて英雄と謳われた剣聖でもできなかったらしい。


もし私のことがバレたらやばい、まじのマジでやばい。


「全くレイさん。全然話が進まないじゃないですか。」


「いやあなたのせいでね!!!」


話が進まない事でレンは頬を膨らませてるけど、それ可愛くないからね。


「じゃあもうさっさと報酬渡しますね。」


そういえばいろいろ衝撃的なことが起きすぎて忘れてたけど、さっきそんなこと言ってたな。


「まず1つ目は『#無限収納__インベントリ__#』のスキルですね。」


うん、もう私はなにも突っ込まないよ。


「で、えーと2つ目が『想像』のスキルです。」


.........


「それから『鑑定』と『早熟』でダンジョン踏破の報酬は終わりですね。」


いやいやその特典ヤバすぎでしょ。ちなみにどれくらいやばいというとこのスキルを一つでも持っていたら、国の一つぐらい簡単に手に入れられる。 


「それで次はボス討伐報酬ですけど、「ストップストップ!!!!!」


「???」


いや、この不思議そうな顔をしてるこいつに一事言いたい。


「いや多すぎだわ。」


この4つだけでお腹いっぱいなのにこれ以上はもういらんわ。


「で、報酬は「7#$&”%’」と「’$#+%&$」です。」


スルーされるし文字化けしてるけどもう突っ込まない。もうなれた。←死んだ目


「あれ、もしかして...それなら.........(小声)」


なにか小声でブツブツ言ってるけど、私は早くギルドに帰らなきゃいけないんだった。もうこいつにかまってられない。


「じゃあ私はもういくわ。もう二度と会うことはないと思うけど。」


そうして私は距離をおいた......はずなんだけど、なんでついてくるわけ?


「も~まったく、レイさん何回このやり取り繰り返せばきがすむんですか?」


「いやそれはこっちのセリフだよ。」


なんかこいつと喋るとつかれるんだけど。


「でもなんと言おうがついていきますよ。」


「え......?」


レンの口から放たれた言葉に声が震えてしまうのは、そのことが怖かったわけじゃない。レンの目が、表情がすべてを見好かれてそうだったから。


「だって面白いじゃないですか。あの最強と言われていた闇の神が地球にいた記憶を持っていて、転生してるだなんて、面白そうな事が起こりそうでしょ?」 


「.........」  


そのレンの細かい説明と、二度も繰り返された言葉は私の言葉を奪うのには十分だった。


レイの回想へと続く。

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