ギャオギャオに衝撃波で敵大軍の足元を攻撃させました
「あちゃーいきなりフラン様は戦線布告したけど、良かったのか?」
「また、勝手にやったって、王妃様に怒られるんじゃないか?」
後ろから我が領地の騎士達のいらない声がしてくる。
そうだった。その心配が……
私は慌ててアドを見たが、アドは頷いているので、問題ないはずだと思う……
アドに裏切られない限り……
「わっはっはっはっは。おのれ一人で何を言っているのだ。我軍は2万を超えるのだぞ。貴様一人で何をするのだ。小娘は気でも狂ったのか?」
カスがわらっている。
「ふんっ、馬鹿はいつもそう言うのよ。良いもう一度言うわよ。我、ルブランの正当なる後継者フランソワーズ・ルブラン。死にたくなければ直ちに降伏なさい」
私は言い切ったのだ。ちゃんと2回まで降伏勧告はした。後は好きにして良いよね!
アドの方を見るんだけど。
「ふんっ、それはさっきも聞いたわ。それがどうした?」
「あなた、原始人なの? 情報集めたこともないの? ルブランの降伏勧告を聞かないなんて、原始人と魔物だけよ」
私は最後通牒を突きつけてやったのだ。
「それがどうした? 貴様が魔力を封じられているのは我が方も掴んでおるわ。魔力を封じられた小娘など怖くないわ」
平然とカスが言ってくるんだけど。
「あなた、馬鹿なの? 私は母の後継者ではなくて、ルブランの後継者なのよ。別に魔術が使えなくても剣術が使えるんだけど」
私は馬鹿にしたように言ってやったけれど。
「それがどうしたのだ。魔術の使えない貴様など、単なる剣術使いに過ぎん。我が方2万の前に無駄死にするしかあるまい」
「なんか、カスが笑っているけど、やっても良い?」
私は一応今回はアドに聞いた。
アドがよしと言えばエルグランの総意だ。
単身で突入してカス王を叩き斬ってやる!
私はやる気満々だったのだ。
まあ、第一王子と第二王子がいるのだ。全責任は二人に負ってもらえれば問題ないよね?
「フラン、まだだ。出来たらもう少し脅してやってほしい」
アドが私に言ってくるんだけど……
なんか、面倒臭い。
脅すならソニックブレードをやれば良いと思うけど、おそらく普通の剣なら、一回やるだけで壊れてしまう。ここはエクちゃんを呼ぶしかないか!
「エクちゃん!」
私は手を上げてエクちゃんを呼んだ。
でも待てど暮らせどやって来ない。
ちょっと距離がありすぎたかも……
私は叫んだことを後悔した。
「あはははは、エクちゃんとは何なのだ? お友達でも呼んだのか? まあ、しかし、我が大軍を見て、怖くなって、逃げ出したのかも知れんな」
カスが案の定、大声上げて笑ってくれた。
本当にむかつく。
エクちゃんも呼んだらすぐに来いよな!
私は一人で憤っていた。
こうなったら奥の手だ。
「ギャオギャオ、一発火炎放射よ。あのガマガエルの頭を丸焼けにして」
私がギャオギャオに命じたのだ。
でも、あろうことかギャオギャオは首を振るんだけど
「あんたも私に逆らうの?」
ムッとしてわたしがいうと、必死に首を振ったんだけど。
「姉上、古代竜は炎は流石に吹けないよ」
ジェドが言ってくれた。
「えっ、そうだっけ?」
私は頭をかいた。竜は火を吹くって思ってたんだけど、違ったっけ?
「じゃあ、衝撃波よ。あの馬鹿どもの足元、クレーターの端を狙って、攻撃して!」
今度はギャオギャオは頷いてくれた。
「ふんっ、そんな弱々しい竜なんて怖くないぞ!」
カス王がなんか言ってくれている。
ギャオギャオが少し怒っている。
ギャオギャオは後ろ足で立ち上がった。
「ヒィィィィ!」
周りの兵士達がその大きさに思わず後ろに下がる。
そして、クワッと口を大きく開けると、
ギャオーーーー
と、咆哮した。
そして、その後に口から衝撃波が放たれた。
それはクレーターの端に着弾して、横穴を開けていた
「ギャー」
その上に土が落ちて、その上に立っていた兵士どもがその穴に一緒に落ちたのだ。
バイエフエルトの兵士達が叫んでいた。
兵士の20分の1くらいの兵士が落ちたみたいだった。
でも、大半の兵士たちは悠然と立ってていたのだ。
「うーん、なんかもう一つじゃない?」
私は効果にもう一つ不満だった。
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次回に続きます。
山場も後少しです。
最後まで突っ走りますのでよろしくお願いします!
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