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私達は、大学時代、同じ音楽サークルに所属していた。


そこで、私と彼と彼女を含めた三人は、意気投合し、仲良くなった。


良く、三人で遊びにも行ったし、彼と彼女の相談事に乗ったりもして、二人の仲を取り持った事もあったっけ。


喧嘩して、二人が別れそうになった時も、その仲裁を良く任されていた。


ここに至るまで、五年。


本当に、長かった。


「雨音には大分世話になったしさ。俺達との付き合いも、長いだろ。だから、友人代表の挨拶は、雨音に頼みたいんだ」


ここ数年、彼の顔付きは、随分と精悍になった。


旦那になる覚悟が、出来てきた証拠なのだろう。


「何より、沙羅が望んでる」


「……あの子が?」


「ああ」


「そう…」


ハーブティーは、もうすっかり冷めてしまった。


お替わりを頼もうかしばらく悩んで、結局辞めることにした。


「…分かった。私たちの付き合いだもんね。友人代表の務め、しっかり果たさせて貰いますよ」

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