第7話

お昼はいつも裏庭で食べている。

他にも裏庭で食べている人達はいるが、入り組んでいる場所ということもあってか、あまり人の気配を感じずに食事することができる。


今日のお弁当も母が作ってくれたものだ。

私は小学校の頃からお弁当だった。小学校、中学校は田舎の学校ということもあり、給食がなかったからである。


今日も母のお弁当を無事完食することができそうだ。


高校に入ってから新しいお弁当箱を買ったためまだ2年しか使っていない。でも毎日使うものだから蓋の角に所々傷ができている。


以前使っていたお弁当箱はこんなに長く使うことがなかったため、もっと大切に使わないとなと思った。


鳥の声につられて上を見た。今日は雲一つない青空が広がっている。

ここは木陰だから日差しが強いということもない。

屋上に人が見える。屋上も解放されているからそこでお昼を食べている生徒もいるのだろう。


久しぶりに後で行ってみようかな。

そんなことを考えながら甘めの卵焼きを1つ口の中へと運んだ。

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