番外編2 こんなとこだよジュエリトス&バレンタイン小話
もうすぐバレンタインですね。
ここで番外編として、ジュエリトス王国について設定をご紹介します!
あとは主人公オリビア、侍女リタ、護衛ジョージ三人のバレンタインの思い出を座談会風に語ってもらいます。
最後まで読んでいただけたら嬉しいです😊
まずは設定から、はじまりはじまり〜〜〜〜〜〜〜〜
【ジュエリトス王国】
魔石、宝石が良く取れる豊かな国。
貴族は宝石の名前を名乗っている。
王家はダイヤモンド。
国が豊かなので狙われたまに戦争になるが、騎士団の活躍と王族、神職者たちの結界により平和を保てている。
王家ーダイヤモンド
4大公爵家ーアレキサンドライト・ルビー・サファイア・エメラルド
侯爵家ーガーネット・ラピスラズリ・オニキス・パール・アメジストなど
伯爵家ークリスタル・ペリドッド・タイガーアイ・ハウライトなど
時間の流れは一日24時間、一週間7日、一ヶ月30日の一年360日。
新学期は四月の第二週。
三月後半は結婚シーズン。
気候はほんのり緩やかな四季があります。雪は降らない。
通貨の名前は「エール」
1エール=1円
パンが一個100〜200エール、コーヒー、紅茶などは一杯300〜500エール。
だいたい日本と同じような感覚です。
屋敷勤務や騎士団などは住むところが確保されているので家賃がかかりません。
給料は領地や職種により異なります。
オリビアの周りですと以下のような感じ。
・各カフェの給仕スタッフ=基本給月15万エール+指名料
・ジョージ=月20万エール+年二回のボーナス+経営している娼館の売上
・リタ=月35万エール+年二回のボーナス
・王立騎士団の初任給=月15万エール
ジョージよりリタの方が多く貰っているのは拘束時間が長いことと、副業をしていないからです。ちなみにそんじょそこらの貴族の子より金持ちですよ。ボーナスはクリスタル家独自の制度です。
〜登場人物(第38話までの情報)〜
オリビア・クリスタル(主人公)
伯爵家の娘。銀髪、薄紫の瞳。160cm/45kg
リアムとは幼い頃から知った仲。
線の細い美少年のリアムに全く興味がなかったため、気負わず接していた。
久しぶりに会ったゴリマッチョのリアムにドキドキして死にそう。
ハピ天カードでお買い物ができ、さまざまなものを発明、領地でマッチョカフェなどを開いて繁盛させている。
好きなタイプは「シュワちゃん様」
魔法:???+母の遺伝で双方同意の上での契約魔法が使える。
リアム・アレキサンドライト
公爵家次男。赤い髪、緑の瞳(ごくまれに瞳が赤くなる)195cm/95kg(平常時)
オリビアの5歳年上。オリビアの兄と同級で仲が良い。
貴族の中でも序列が一番高い地位で美少年だったため、幼い頃から女子に囲まれうんざりしていた。
自分と自然に接してくるオリビアに好意を抱いていた。
別名、ジュエリトスの魔獣。
魔法:身体強化。回復。肉体を強化したり、回復魔法が使える。魔力が多く人並外れた状態になれる。
レオン・ダイヤモンド=ジュエリトス
第三王子。金髪、紫の瞳。170cm/60kg
オリビアと同い年で学友となる。何やら目的があって暗躍している。
母親は現国王の第三王妃で隣国マルズワルトの王女だった。
魔法:記憶、記録。
物を記憶媒体ににできる。鍵に魔法をかけて盗聴したり、記憶した物を別な物に転送もできる。
リタ
黒髪、黒い瞳、褐色の肌。170cm/58kg
オリビアの侍女。クリスタル領の孤児院出身。
オリビアとは年も近く姉妹のような仲。
オリビアの筋肉フェチには同意しかねるが理解はしている。
大の美形好き。
魔法:???
ジョージ・ヘマタイト
茶髪、茶色い瞳。188cm/78kg
貧乏男爵家の愛人の子だが、平民として育つ。男爵の愛人だった母は病気で早くに他界。
悪ガキとして街で生活し、偶然、気まぐれで助けた女の子がオリビアだったため、そのままクリスタル家で下働きすることになった。
その後は武術に邁進し、オリビアの護衛になる。
超絶女たらしでリタからは『クソジョージ』と呼ばれている。甘党。
魔法:強化全般。物質や肉体、魔法を強化できる。
主要メンバーはこんな感じです!
◇◆◇◆
ここからは、オリビア、リタ、ジョージの三人にバレンタインについて質問してみます!
——バレンタインって知っていますか?
「もちろん! クリスタル領では二年前からバレンタインデーを導入しているのよ」
「ジュエリトスでは馴染みのない制度ですが、オリビア様のおかげでクリスタル領では定番のイベントになりつつありますよね」
「モテすぎる俺には大変な一日だね、実際」
——なるほど。ちなみにどんなイベントなんですか?
「恋人や想いを寄せている相手にその時期にだけ出回るカラフルなクッキーと花、そしてメッセージカードをおくるの。お互いに渡しあえたらみごとカップル成立というわけ。今後の展開としては豪華宿泊施設の無料券を賭けて、ベストカップルコンテストなんていうのも開催したいわ!」
「恋人や想い人がいない人へのサービスも充実して欲しいと私は思いますね」
「いや〜身体がいくつあっても足りないんだよね。さすがに全員の相手はできないから、お嬢様の護衛の仕事に専念させてもらってるよ」
——ありがとうございます。それでは、バレンタインで印象に残っている出来事なんてありますか?
「そうねえ。はじめはお父様に教会の運営費について相談されて生まれたイベントだったの。凝ったクッキーを作って領内で販売、見事成功した時は嬉しかったわ。お店の経営を始めようという自信にも繋がった印象的な出来事だったと思うわ」
「私も同じです。自分が提案した美青年貸切りデート券の販売は却下されてしまいましたが、教会や自分が育った孤児院の運営費に貢献できたので結果は良かったと思っています」
「ああ、そういえば俺もチョコレート販売を却下されたなあ……」
——チョコレート販売ですか?
「確かにタブレットで調べたら、バレンタインデーの定番お菓子はチョコレートだったわ。けれどジュエリトスでチョコレートは作れないとは言えないけど高級品なの。一粒作るのに一万エール近くかかるなんて、とても一般販売は無理だったから……」
「原料を他国から取り寄せないといけないので大変ですよね」
「けどさあ、お嬢様。確かハピ天で安く買ったチョコレートを娼館とエリオット様の店に卸してましたよね?」
——へえ、そうなんですね。儲かったんですか?
「い、いやねえ。そんな儲けなんて全然、せっかくのイベントだからあくまで集客目的で良かれと思って卸したのよ」
「確かに、特別感がありますもんね」
「ふうん。十粒入五千円のチョコを一粒五千エールで卸したのに儲けなんて全然ですか?」
——オリビアさん、急に顔色が悪くなっていますが大丈夫ですか?
「え、ええ。大丈夫……。ま、まあ販売手数料とかあるじゃない?」
「オリビア様……」
「あらら、そんなこと言っちゃいます? 俺が何も知らないと思ってますね。知ってますよ。却下したリタの意見を参考に、エリオット様の店を貸し切って「美青年とショコラを楽しむ会」とかいうホストクラブまがいのサービスで金持ちのマダムから金巻き上げてるでしょうが!」
——うわあ。やっちゃってますね。
「うぅ!!」
「オリビア様、私何も聞かされていません……」
「シャンパンタワーとかチョコレートフォンデュとか、派手なパフォーマンスで相当儲けてるらしいじゃないですか」
——お若いのに、ずいぶんアコギな商売をしてますね。
「だ、だってあのときは早くカフェの開業や運転資金が欲しくって……」
「一言、言ってほしかったです……」
「今はもうカフェも軌道に乗ってるのに黙ってたんすか? 毎年恒例のイベントですよね? その売上どうなるんですか? 意見を出した俺らには何の還元もなしですか〜?」
——オリビアさん……。
「わ、わかったわよ! 利益の一部をあなたたちに還元します!」
「本当ですか?」
「言いましたね。聞いてる人全員が証人ですよ。約束、守ってくださいね?」
「もちろんよ! オリビア・クリスタルに二言はないわ!」
「よっしゃあ! 新たなボーナスゲット!」
「よくやってくれた、ジョージ。見直したぞ!」
(こういうときは息ぴったりなのよね、このふたり……)
>>終わり
というわけで、オリビアがちょっとセコかったお話でした〜w
皆さん、楽しんでいただけましたでしょうか?
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引き続き本編もよろしくお願いします😊
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