第9話エピローグ(side 司)
俺は、ずっと知っていた。
双葉伊織という、俺の運命の番を。
ずっと待っていた。君と会える日を。
だから、いつか君に会えたら……、俺は絶対に離さない。
「会えるのを楽しみにしているよ、伊織」
手元にある彼の写真にそう囁く。その写真の中の彼は、とても愛らしい笑顔を咲かせている。彼が俺の通う獅子堂学園に入学することを知ってから、こっそりと見に行った時に思わず隠し撮りしたものだ。
俺は一日でも早く彼に出会えるのを願うように、少しでも気持ちが伝わるように、写真の彼にそっと口づけた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます