三章 すぐ実践できる読みやすい文章

第9話 文章を読みやすくしよう!

 わたしは文章を書くのが苦手である。

 小説どころか、読書感想文すらまともに書いてこなかった。

 二章では、そんな筆者だからこそ気づく、少しでも読みやすくする方法を語ろうと思う。


1、語尾をこねくりまわさない。


「~だったような気がしてしまったのだ」


 クドイ。心情やニュアンスを伝えようとしているのだろうが、とにかくクドイ。

 エッセイなど短い文章なら、さほど気にならないが、小説は長丁場。

 徐々に疲労が蓄積して読むのをやめてしまう。


「~だった」

「そんな気がした」


 それで十分だ。


2,ムダに漢字を使わない。


 小説で使うのは常用漢字だと言われている。

 しかし、なにが常用漢字で、なにが常用漢字ではないのか私は知らない。知ったことではない。

 キサマもそうだろう?

 だったら、なんとなく難しい漢字はひらがなに直しとけ。

 難しくなくてもパッと見て漢字が多ければテキトーに減らせ。


 特に気をつけるべきは語尾と接続詞だ。


 「背後に居た」→背後にいた。

 「金貨が有った」→金貨があった。

 「例えば」→たとえば。

 「所謂」→いわゆる。

 「所詮」→しょせん。


 こいつらだ。

 全滅させろ。

 スッキリするだろう。


 あとは漢字が続く場合。


「色恋沙汰無法地帯問題」


 お経か!


「色恋ざた無法地帯もんだい」


 むりやり直せ。

 難しいことを考える必要はない。漢字とひらがな交互に配置してやればいいのだ。

 

 ちなみにひらがなが続く場合、あえて難しい漢字を使う手もある。


 あるいは、こんなふうにカタカナをムリヤリまぜるのもアリかもしれない。



 疲れた!

 今日は終わり!

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