第9話 狂喜乱舞
「わーい!明日は新作ゲームの発売日だ!」
いつにもなく貫太君は気分が上がっている。
「珍しくテンションが高いね、そんなに楽しみなんだね」
「そうなんだよ!待ちに待った発売日さ!もう狂喜乱舞だよ」
「貫太君、それを使うならもっと狂ったように喜ばなきゃ」
唐突な先生の登場に、二人は驚いた。
「じゃあ先生は最近そういった出来事があったんですか?」
貫太の質問に、先生が静かに答え始める。
「先生は趣味で馬の順位を当てるゲームをやっています。毎回毎回、これだ!と思う所の券を買ってるんだけどね、ここ数ヶ月全くダメだったんだよ。でもね、つい1週間前、大当たりを引き当てたんだ。しかも、それだけじゃなく、昨日もさらに当たってね、もう家で叫び踊り狂ったんだよね」
二人は割とドン引きしてしまった。
そんな二人をよそに、先生は解説を始めた。
「狂喜乱舞、 狂ったように喜び、乱れるように舞う、思わず踊ってしまうくらい大喜びすることだね。」
「ゲームの発売日ごときで喜ぶのはまだ早いか…」
貫太何とも言えない気持ちになってしまった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます