レイジ「皆さんこんにちは、貴方の胃腸に優しさをレイジアン製薬社長レイジです。本日の解説は、極地です」

嫁達「「「「ぶっ飛べ！　常識！」」」」

レイジ「最初、トリニティ・カームに資材を取りに行く、ってパパンが言った時は正直頭を疑いました。ついに何か決定的な回路が切れたか、と」

嫁達「「「「死にたいか？　極地がおすすめだぞ。何も考えずに突っ込め、気が付きゃご臨終してるぜ？」」」」

レイジ「自殺願望者におすすめする定番の場所ではあるので、あながち間違ってないっていうのがね……まぁ、結局パパンが言っていた事は正しく、ライジグスで正式に開拓する事が決定するんですけどね」

嫁達「「「「未知がみっちみち、なんつって」」」」

レイジ「極地の開拓により、ライジグスの技術は数千年単位で進んだ、なんて技術開発部の長官が躍り狂ってましたが……いや、まさかジャンプ航法を開発するとか……これのお陰で更に開発が加速して相乗効果を産み出すとかね……おとぎ話を体験してるような気分になりました」

嫁達「「「「瞬間移動っ！　アバヨ！」」」」

レイジ「話は戻りますが、一般に極地と呼ばれている場所は超常現象が支配している、こちらの物理法則を越えた場所、という位置付けがされています。トリニティ・カームを例に出せば、あそこは完全に空間が破綻していて、普通に何も準備せずに飛び込めば、ペラッペラの状態になって死にます。空間の状態を目視で確認して飛び込み、安全なルートを確認しながら航行する、なんて技術を普通に会得していたパパンと、それを見ただけで真似したカオスが異常であり、今現在フィールド発生装置を使った安全な回収方法がなければ、さすがの精鋭と言えど誰もやろうとは思わなかったでしょう」

嫁達「「「「注意しな、死ぬぜ？」」」」

レイジ「今現在確認されている大規模極地は、クララベル子爵領宙域のトリニティ・カーム。テティス北部にあるルヴェ・カーナ。西部辺境地のベイティナ・フィール。神聖フェリオ連邦国の領宙域にちょっと食い込んでいるダフィム・ゼール。この四つの超常な空間が有名所です。ダフィム・ゼールに関しては現在神聖国と協議を行っている最中で、まだ開発にまでは進めてませんが、試験採掘採集採取は進めていて、是非欲しいという素材が見つかっております。まぁ、お陰で技術開発部は連徹確定したみたいですが……」

嫁達「「「「自主ブラック勤務！　おいでよ！　たのしい社畜生活！」」」」

レイジ「はあ、これからロドムと彼らを強制的に寝かせる手段を取らないとならないので、今回の解説はここまで。皆さんも楽しいからって睡眠を削ってのめり込む、なんて事はないように注意しましょう。マジで体にとっては危険なので」

嫁達「「「「ちゃんと寝ましょう」」」」

レイジ「ではまた今度お会いしましょう。さようならー」

嫁達「「「「ばっははーい」」」」