レイジ「皆さん、高度医療ポットがあるのに、どうして胃薬を飲んでいるか？　不思議に思いませんか？」

嫁「「「「思いまーす」」」」

レイジ「はい、ではなぜ医療ポットを使わないのか説明をします」

嫁「「「「ぱちぱちぱちぱち」」」」

レイジ「物凄いざっくりに説明するならば、医療ポットとは再生治療をするための装置である、という部分が重要なんです」

嫁「「「「再生治療？」」」」

レイジ「はい、つまり、医療ポットで治療をすると言う事は、新しい細胞で新しい体を作って置き換える、部品交換に近い事をするわけです」

嫁「「「「へー」」」」

レイジ「たかだか胃が痛い程度で毎回毎度新しい臓器を作るっていうのは体に負担がかかります、なので医療ポットを使用するというのは本来重症レベルの患者に使われる装置である、という事です」

嫁「「「「なるほどー」」」」

レイジ「補足として、我々は胃薬、薬と呼称してますが、実際にこれは薬ではありません。我々が使用する薬と呼ばれる物は、その病状に合わせて調整したナノマシンの集合体をそう呼びます。ナノマシンを取り入れて、ナノマシンによって体を調整する、それが我々が使っている薬の正体です。為になりましたか？」

嫁「「「「勉強になりましたー」」」」

レイジ「はい、ではまた今度、別の話をしましょう。さようならー」

嫁「「「「さようならー」」」」

　宰相レイジの仕事は多岐に渡る。子供達に楽しく教える科学知識の内容を考えるもの、彼の仕事の一部である。

　頑張れ、宰相閣下。

　負けるな、僕らの宰相閣下。

　きっと明日は晴れている、はずだ。

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