第2話 ?.?/?(火)
最近Youtubeでベルセルクの解説動画を見ている。
懐かしく、知らなかったことも多くふむふむと頷き、感心して、ウラケンのことを考えて切なかった。
色んな思いで、ここ数日は垂れ流している。
あんなに強く、長く求められるものを書けた人生っていうのは、それはそれで幸せなのかもしれない。人の人生を、こんな風に考えるのも勝手が過ぎるけど。
それで、土日はブックオフで立ち読みに行った。久し振りで、懐かしくもあり、面白く、解説で知ったことを思い出しながら改めて頷いていたのだが、正直解説動画で知ったほどの感動はなかった。
それもそれで、変な話だ。
関連動画からFateの解説動画も見たのだけれど、そちらもとても面白かった。
ベルセルクとFate。二つに共通するのは、設定の豊かさだ。
とりわけ、キャラの設定。過去、どんな人生を生きてきたのか。その人生をどう感じて生きてきたか。どんな大きな出来事があったか。それに対して何を感じ、どんな理論で何をしたのか。それで、その人物の何が変わったのか。
Fateに関しては、ルート分岐があることも理由なのだろうが、未来までそれが設定されている。……外伝が期待され、その期待に応えられる外伝が出るわけだ。
そこで、自分の小説についても考える。……一応、考えてはいるのだ。
なんとなく考えているが、紙どころか文章にも起こしていない。まず、紙に書くべきだ。ずっっっっと前からもわかっている通り、僕は天才じゃないのだ。脳内で処理して、それを下敷きに創作するなんて、出来はしない。てか、そんなん誰が出来るんだ。
天才は天才なりに、書いた下敷きからぶっ飛ばせるだけだろう。脳内で下敷きから積み上げてぶっ飛ばせているわけじゃない。そういう人も、いないわけじゃないんだろうけど。
書けている人は『書けない奴はやる気がないだけ』っていう言い方をすることがある。それは、やるべきことをやっていないことへの指摘だろう。机とPCに向かうだけが、小説を書くことじゃない。調べることも、設定の解像度を上げることも、目的を持って何かを見に行くことも、小説を書くことだ。
『やる気がない』というご指摘はごもっとも。でも、書けない側の人間から言わせてもらえば『迷っている』のだ。それは、方法がわからなかったり、方針を失っていたり、怖がっていたり、色々な原因があるのだろうけれど。
さて今、答えは得た。方法はわかっている。
やれば、方針はいくつか見つかる。そのいくつかを一つ選べばいい。繋げてもいい。気に入ったものが見つかれば、怖かろうが一つを上げるしかなく、怖さも薄れる。
これでいつまでも書けなければ、本当に『やる気がない』。
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