出発前に・2 地質学的調査の手法
地形面からも大山街道周辺の調査を行っています。
といっても簡単に。
使用する地形図は国土地理院が提供しているサービスによって、白地図に高低差を色で示して重ねたものです。そんな地形図で何が分かるかというと、例えばあるエリアにおいて神社仏閣が山の手と呼ばれる台地の稜線の先端に存在している確率が高いことを読み解くことができます(画像は近況ノートに掲載しています:https://kakuyomu.jp/users/gonnozui0123/news/16817139554991357288)。
同様の傾向がみられる別のエリアの踏査をしてみたところ、山の手に位置する神社の由縁は中世にまで遡ることが可能でした。
と、いうことは、中世以前から存在していた可能性があるということで、このあたりについては「天白紀行」やそのほかの資料を参照に考証を進めていくつもりです。
古代から信仰されてきたヤマノカミ、イシノカミの系列ですね。
話を戻して、厚木街道(国道246号線)は大山街道を下敷きに建設されています。そしてそもそもの大山街道は、鎌倉へ向かう江戸時代以前の中世の道をその中に組み入れたものでした。
土地の高低差は、江戸時代程度なら今とそうは変わらないため、治水工事の歴史に注意しながら当時の風景を想像することが可能です。
植生や動物相についての知識は、私の専門範囲なので有り余っておりますYo!( ゚ω゚) ←生物学の博士号もってマス(分子生物学とか医学生理学が詳しいですかね)
そんな地形や動植物の状態を含めて神社仏閣歴史遺物の情報を拾いながら歩くので、一回の調査に付き、4~6kmが移動距離の限界です。
あっちいったりこっちいったり、山に登ったり川に下りたり、猫と遊んだり鳥に近づいたりしているので、時間がかかるんですわ。高低差もあるし、……時々道に迷うし。
これからは雨や暑さへの対策も必要になってきます。熱中症対策を十分にとって、Road to OOYAMA!
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