東京の五色不動尊

駅名の由来となっている目黒と目白のほかに、目赤、目青に目黄まであるよ!

五色不動尊に関するイントロダクション的な何か

 まあるい緑のほにゃららほい!


 さて、東京の中心部にはJR山手線という環状線が走っていることは皆さまご存じのことかと思います。


 山手線東側が東京に錦糸町、新橋となりまして、江戸時代の大名上屋敷が多く置かれたのはこの辺りでございます。そこから南に下ると浜松町に芝、品川と海の気配が漂ってまいります。


 昔から大名上屋敷が立ち並び、御用聞きの商店が栄えたその辺りとは別、山手線の西側は多摩丘陵から続く台地が落ち込むところでございます。


 高台は山の手なんて呼ばれておりますがそれは最近のこと、高級住宅地になりましたのは明治を大分過ぎた大正、昭和に入ってから、それまでは下屋敷や中屋敷など、大名の保養施設が置かれた辺りでございます。


 風情のある庭園だけでなく、溶鉱炉で鉄溶かしたり、大砲作ったり、下屋敷では大名の皆様なかなか好き勝手にしていたようでございます。


 下屋敷では野菜も取れるよ!( ゚ω゚) 練馬大根!


 関東大震災で東京の中心から焼け出された富裕層が、荒れていた大名屋敷の広大な跡地を住宅地にして屋敷を立てた、そんなあたりが高級住宅地の由来となっておりますでしょうか。


 その西側ですが、具体的にはどんな地名かと申しますと、池袋なんてあたり名前を聞いたことがあるかと思います。江戸時代には池袋のちょっと西に染井という村があって、そこで花木を育てて売る植木屋が盛んだったそうです。


 そうです、染井吉野の生産地ですYo!( ゚ω゚) Yeah!


 花卉園芸植物についてはまたの機会、今回さわりだけをご紹介するのは、そんな池袋から山手線を内回りに南へ回りますと、そのお隣は目白という駅になりますがその目白に関係するお話で。


 目白の次が高田馬場、コリアンタウンの新大久保を経て新宿に、そして原宿渋谷を通り過ぎ、恵比寿の次が目黒です。


 目白と目黒。


 実はこの地名には共通した由来がございます。どころか、駅名になっていないため歴史の陰に埋もれてしまった目赤、目青、そして目黄という場所もございました。


 日曜日の戦隊モノもかくやに色が揃っておりますが、そもそも日本発祥文化の正義の変身戦隊ドラマ、江戸時代にまでそのルーツを遡ることができ、それこそが、

目黒、目白、目赤、目青、目黄の地名に繋がるお話になるのでございます。


 ……今夜はここまでで、またGWのどん詰まり、現実逃避の日曜夜にでもこの続きを書きに参ります。


 写真は予告編、目黒不動尊の鯉のぼりの写真でございます。いやあ、もう夏だったね、今日は!( ゚ω゚;)


*っていうか読み直して思ったけれど、「翠雨」で収集した資料、江戸時代当時に「山の手」という地名表記は出てこなかった。そもそも「山の手」という言葉自体が実は「新しい」言葉なんじゃないかなあ。いつから使われ始めたんだろうな( ゚ω゚) アラタナナゾ

 ……あのウグイスのように(【時代考証】江戸の春にウグイスは鳴かない。https://kakuyomu.jp/users/gonnozui0123/news/16816700429628398333)、移住してきた地方の出身者が言い出したのではないのかとアタリをつけてみる。


*伝播の捻じれが起きたかな。

明治大正期に下屋敷跡地である山ノ手に新興住宅地が作られ始める

→「元・大名屋敷」とうたってセレブなプレミア感を売り出す

→「元・大名屋敷」=セレブ=山ノ手

→「元・大名屋敷」=山ノ手


( ゚ω゚)「大手町も大名屋敷だよ!」

→本来、高台でない場所(山手線東側)も山ノ手と呼ばれるようになる


( ゚ω゚)「山がないのに山ノ手?おかしくね?」

(´・ω・`)「共通しているのは大名屋敷跡ということだね」

→大名屋敷があったところ=山ノ手

→大名屋敷=武家のすんでいたところ=山ノ手、町人のすんでいたところ=下町


( ゚ω゚;)「下町と呼ばれる地域にだって中屋敷、下屋敷があるよ!」

(´・ω・`)「さあ、どこで言葉の意味が捻じれたかな?」


こう考えると、上屋敷と中屋敷、下屋敷の機能を区別できていなかった町人レベルの認識が、今に続く誤解を生んだという図式が見えてくるなあ……(もはや独り言

「山の手」と「下町」という言葉は、対立する都市構造の名称としては不適切だということか(意見には個人差があります)。


*写真付きの近況ノートはこちらです。https://kakuyomu.jp/users/gonnozui0123/news/16816927863130786969

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