第5話 日記

次の日の夜、気持ちを日記に書くことにした。ネットで、自分の感情を整理するには書くことが一番いいという記事を見つけたからだ。

いつから書き始めようか迷ったけれど、去年くらいから関係が変わってきた気がするので、去年の思い出から書き始めた。


少しずつ出来事をたどりながら日記を書き進めていくと、どんどんと寂しくなってきた。

勉は私のことを思って苦しむことはあるのだろうか、悩むことはあるのだろうか、私と同じ思いに浸ってくれているのだろうか、、、


最近のことを書けば書くほど、「寂しかった」、「悲しかった」とマイナスの感情ばかりが連なる日記となってきた。

勉の1つ1つの行動が私を苦しめていることを知ってほしいと思った。


今日も勉には、

「昨日は楽しかった!次いつ会える?」

とLINEした。

返事は、

「2週間くらい予定が埋まっているんだよね!それ以降でお願い!」

とあった。

昔は私のために予定を空けていてくれていたのに、最近は避けようとしている感じが毎回のことなので、慣れてはきたものの、やはり悲しくなってしまう。

このことも日記に綴った。


結局書き始めると寝れなくなり、一晩中日記を書いていたためさすがに疲れた。日は登ってきて、起きているのがしんどくなってきたこともあり、布団に入ることにした。


日記はすでにノート3冊になっていた。


もう真夜香の心は限界に近づいてきていた。

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