第4話 魔法学校入学試験
あの魔物襲来事件から9年後俺とエリサは15歳になった。
「そんなに魔法が好きなら魔法の学校通ったら?」
3ヵ月前俺とエリサが一緒にいる時、親に聞かれた。
「今は答えなくていいぞ。すぐに答えられることじゃないと思うし、でももし行きたいと思ったら言ってくれよ」
「うんわかった。」
エリサはすごく行きたそうだった。
だけど俺は迷っていた。
俺は前世で引きこもりだったから学校にはあまりいい思い出はなかった。
次の日俺はエリサといるときも学校のことについて悩んでいた。
「エルト大丈夫?今日はずっと上の空だけど。」
エリサにも心配させてしまった。
「大丈夫だよ。」
「いや今日のエルトは大丈夫じゃないよ。」
「もしかして昨日言われた学校のことで悩んでるの?」
「やっぱりエリサには敵わないよ。実は学校に通うのを迷ってるんだ。」
「なんで悩んでるの?」
「この村から出て学校っていう世界に踏み入れるのが怖いんだ。でもいつかは出て行かないといけないのはわかってる、、、でも不安なんだ。」
俺が情け無いこと言って絶対呆れられると思った。
でもエリサは俺を抱きしめてくれた。
「大丈夫。大丈夫だよエルト。私がエルトを1人にしない。
絶対エルトから離れたりしない。エルトがいやっていったって絶対にエルトを1人になんかしてやらないから。」
俺は前世で仲が良かった友達がいた。
俺がいじめられていた時その友達は俺から離れていってしまった。
それは自分を守ることだって今だったらわかるでもその時の俺は人を信じられなくなっていた。
そして俺はそのまま引きこもってしまった。
だからここまで言ってくれたエリサを今度こそ信じようそう思った。
「ありがとうエリサ。エリサが俺を1人にしなんだったら俺はエリサを守るよ。」
勢いでめっちゃくちゃ恥ずかしいこと言ってしまったーーーーーー
「エルト自分で言って恥ずかしがってるよ。」
エリサに笑われた。
それから僕達は入学試験のために勉強をした。
そして今日は試験の日だ。
「エルト今日まで頑張ってきたんだから頑張って!」
「頑張れよエルト。」
母さんと父さんが俺を見送ってくれた。
俺はエリサと一緒に試験会場に向かった。
試験は実技と筆記があるらしい。
最初は実技の試験で実技の試験会場に向かった。
実技の試験は的を魔法で破壊するというものだった。
次々と受験生が呼ばれていき、遂に俺の番が来た。
「次エルト・フォーストさん」
「はい」
これまでのことをやればできるはず。
(竜巻で的を吹き飛ばすイメージで。)
無詠唱で放った俺の風魔法の竜巻は的を吹き飛ばした。
「ええええーーーーーー」
試験官と受験者がめちゃくちゃ驚いていてやっぱり無詠唱が珍しいなのかもしれない。
これだったらエリサも驚かれてそうだ。
そのあと筆記試験を受けた。
難しかったけどここまで勉強したおかげで手応えはまあまあだったと思う。
「エルトーー」
試験が終わったらエリサが俺を待っていた。
「エリサは出来た?」
「うーんかく問題は微妙かも、、、でもエルトが教えてくれた無詠唱でやったらみんな驚いていたよ。」
やっぱりエリサの所も驚かれていたのか。
「俺の所でも驚かれていたよ。やっぱり無詠唱は珍しいことだったのかも。」
「エルトは筆記試験どうだった?」
「俺はちょっとは手応えあった」
「やっぱりすごいねエルトは。」
「2人で合格できらいいね。」
「いや絶対合格するよ。あんなに頑張ったんだから。」
「ああ確かにそうだな。」
そして合格発表は2日後だ。
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