第八課題 その雨は利益と災いをもたらす
世界の各地で水とは違う雨が人々に良くも悪くも人々に様々影響を与えていた。
あるときは濃度の高い硫酸の雨で一つの町を生き物ごととかしたり、またあるときは液体のメタンを雨として降らせて、その湖を一攫千金の場所に変える。
世界の様々な雨を予報して様々な場所でその利害を人々に伝える予報士神谷は資源の開発のために、各地でどの雨が降ってどこに降るかを各地に教えていた。
この日も、メタンの雨が滋賀県の某湖に降ることを予報して、それを伝えていた。
しかし、その日の雨は強烈な強アルカリ性の雨、たちまち建物は解けていって、採掘を目指していた人間達に多数の死傷者を出す惨事を起こした。
責任追及を求められ、戸惑う神谷に一人の女性予報士堀上が割って入り、事なきを得る。
彼女も、鉄ニッケルの雨が降ると予報していたのが外れて、本来は自然界ではあり得ない濃硫酸の雨が降って町を壊滅させてしまったのだという。
二人はお互いに協力して他に同じようなことがおきタコとがないか調べると、世界規模で濃硫酸や超塩基の雨が降り始めていることを知った。
調査していくうちに世界の存亡に関わる巨大嵐「濃硫酸台風」がおきることを知る。その大きさは木星の大赤斑の大きさで、もし、これが発生すると、地上の生物が死滅するほどの被害を受ける。
それを防ぐためには、そのゲートを破壊する。
二人は、ゲートを破壊し、同じゲートを搭載した飛行機で発見された星にある強塩基の海で中和した。
その後、世界各地でおきていた雨は資源搾取のために起こされた物知らされて、二人の告発の元に調査が行われるのだった。
アピール
今回は雨を降らすというSFで水の雨ではなく、おもにメタンや濃硫酸の雨を降らせました。
雨と言われると、水と言う概念を払拭し、金星やエウロパなどで降る濃硫酸やメタンの雨から着想を得ました。
そして、これをデザスター的、アポカリプス的SFとして仕上げました。ここには雨には恵みにも災害にもなるを構成して書きました。
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